レッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンが完全なウェットコンディションとなったF1日本GP決勝で優勝し、2シーズン連続のドライバーズチャンピオンを決めた。決勝スタート直前に強い雨が降ると、レーススタートはドラマティックな展開になるのが常だが、ポールスタートのマックスがリードを奪ったあとに起こった一連のインシデントで赤旗が掲示され、長時間の中断となった。
セーフティカー先導でようやくレースが再開した時点で残り時間は1時間を切っていたが、ひとたびセーフティカーが退出すると、引き続き雨が降る中でマックス・フェルスタッペンは2番手を走るタイトル争いのライバル、シャルル・ルクレール(フェラーリ)とその後続を引き離していった。そしてレースが時間切れを迎えた1周後、マックスはわずか28周で27秒もの大差をつけてトップチェッカーを受け、シーズン12勝目を決めた。レース後、2位のルクレールに5秒加算ペナルティの処分を下され、チームメイトのセルジオ・ペレスが2位に繰り上がり、ルクレールに対して必要なポイント差を得たマックス・フェルスタッペンが2年連続となるワールドチャンピオンに決まった。レース後、マックス・フェルスタッペンは「信じられない気分だ。様々な思いが交錯している。レースに勝てたことはもちろん、チャンピオンシップも勝ち取れたなんて信じられない。素晴らしい1年だった。最高だった。昨シーズンで最終戦までタイトル争いを演じたあと、今シーズンもこんなに素晴らしいマシンが手に入るなんて想像していなかった」とコメント。「この成功に貢献してくれた全員に心から感謝したい。この場にいるチーム全員はもちろん、常に全力を尽くしてくれているファクトリーの全員にも感謝したい。彼らは一度もモチベーションを失うことなく、マシンを速くするための努力を重ねてくれている。さらに、僕たちはホンダとともにずっと努力を続けてきたけれど、毎年素晴らしいスピードで向上してきた。特にここ鈴鹿で全員が見守る中で一緒に連覇できたので本当に感動的だ」また、レッドブル・レーシングのプレスリリースでもマックス・フェルスタッペンは改めて鈴鹿でのレースを振り返った。「クレイジーだ! 日本での優勝は本当にスペシャルだ。ここで優勝できたことをとても誇りに思う。チェッカーを受けたときはワールドチャンピオンになれたかどうか分かっていなかった。色々混乱が起きていたけれど、僕は面白おかしく感じていた」「初タイトルはとても感動的だったけれど、2回目は少し違って、前回よりも美しい。なぜなら、今シーズンが素晴らしかったからだ。チームワークは最高で、僕たちはプッシュし続けた。自分たちを信じ続けてマシンを改良し続けた」「チームとしていくつかのミスを犯したけれど、パーフェクトは無理なので仕方がない。それでも、シーズンの大半でパーフェクトに近いレースができている。ホンダとの仕事も素晴らしい。もちろん、サーキットにいるチームにはとても感謝しているけれど、ファクトリーのチームとレッドブル・パワートレインズに関わっている全員にも感謝したい。誰もが全力を尽くしてくれているし、モチベーションも非常に高い。チェコも最高のチームメイトだ」「あとはコンストラクターズタイトルに集中していく。まずはオースティンを待とう」
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