F1ドライバーからコメンテーターに転向したデビッド・クルサードは、現役F1ワールドチャンピオンのマックス・フェルスタッペンは、まだ24歳であろ、「これからもっと多くのことを達成する」ことができるとしながらも、すでにF1史上最高のドライバーの一人であることが証明されていると語る。デビッド・クルサードは、最終戦F1アブダビGPでのファイナルラップの5ターンでの大胆な追い抜きで2021年のF1タイトルを獲得したことが、マックス・フェルスタッペンの卓越した才能を証明したわけではないと語る。
「彼は、クラッシュして世界チャンピオンになるか、もしくは追いついて世界チャンピオンになるかは分かっていた」とデビッド・クルサードはViaplayが新たにリリースしたドキュメンタリーで語った。「しかし、私は彼があれほど早くオーバーテイクするとは予想していなかった。それは彼のファイティングスピリットを示している。ギャップがあればすぐに、例え、それが実際にはギャップでなくても、彼はそれを選ぶ」デビッド・クルサードは、レース終了をめぐる論争や、セーフティカーが遅れた後のリスタートについての批判的な声にも関わらず、マックス・フェルスタッペンはタイトルを獲得する価値があることを証明したと語った。「ルイスは素晴らしいドライバーであり、あのレースの勝利に値したが、マックスは彼のファイティングスピリットでタイトルに値したと思う」とデビッド・クルサードは語る。「彼はなんとかルイスのインサイドに入り込み、ルイスは自分がスペースを残さなければならないことを知っていた。ルイスにそのような影響を与えるドライバーは他にいない」1994年にウィリアムズでF1デビューを果たし、2008年の終わりに引退する前にマクラーレンとレッドブルに所属し、246戦を戦ったデビッド・クルサードは、マックス・フェルスタッペンがF1史上最高のドライバーのリストに載っていることに疑いの余地はないと語る。マックス・フェルスタッペンは、2021年に10勝を挙げてタイトルを獲得した。これは、ルイス・ハミルトン、セバスチャン・ベッテル、ミハエル・シューマッハなどのスポーツ界の大物しか達成していない勝利数だ。「プレミアリーグのサッカー選手が全員優れているように、F1ドライバーは全員が優れている。しかし、並外れた人物を見つけることが重要だ」とデビッド・クルサードは語った。「彼は若い頃から非常に成熟している。彼がF1に入ったときは17歳であり、18歳のときに最初のグランプリを獲得したことを忘れてはならない。彼がその機会を利用して勝利したことは彼を並外れたものにしている」「私は20代後半になるまで、自分が本当に成熟したとは感じなかった。私は30代前半にピークに達したと思う。つまり、マックスはもっと多くのことを達成できるかもしれないということだ!」レッドブル・レーシングは同じ結論に達し、マックス・フェルスタッペンと巨大な新しい契約を結んだ。これにより、フェルスタッペンは2028年まで年間推定4,000万ポンドでチームに残る。この給与は、7回のF1ワールドチャンピオンであるルイス・ハミルトンに匹敵する。しかし、デビッド・クルサードは、称賛、成功、そして、お金がマックス・フェルスタッペンの本質を変えることがないだろうと語る。「通りで彼に出くわしせば、彼はただの普通の男だ」とデビッド・クルサードは語った。「名声と幸運が人々を変えることがあることを我々はよく知っているが、彼が変わることはないと思う。彼は他の人との交流にとてもオープンであり、実際にそれを失ってはいない」