レッドブルF1のモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、レッドブル・ホンダのエースであるマックス・フェルスタッペンの成熟度は“平均をはるかに超えている”と考えており、最初に出会った瞬間からフェルスタッペンの才能に疑いはなかったと語る。2023年までレッドブル・ホンダとの契約を延長したばかりであるマックス・フェルスタッペンは、F1ワールドチャンピオン獲得に照準を定めている。
ヘルムート・マルコは、マックス・フェルスタッペンが“並外れたドライビング能力”をはるかに超えた資質を持っていると語る。マックス・フェルスタッペンと初めて出会ったときを振り返ったヘルムート・マルコは、フェルスタッペンは自分がいかに特別な存在であるかをすでに知っていたと語る。「マックスに初めて会ったのは15歳頃だった。通常、私はドライバーと約20分ほど会話をするが、それくらいの時間で性格や全体像を理解できる。しかし、マックスとは1時間半近く座って会話した」「身体はわかかったが、、精神面では3~5歳くらい成熟したものを持っていた。現在、彼の成長は徐々に落ち着き、年齢と成熟度が一致してきている。両方が平均をはるかに上回っている」ヘルムート・マルコは、マックス・フェルスタッペンをいかに早くF1に到達させるかをすぐに考え、フェルスタッペンと長い時間を過ごしたと語る。もし、フォーミュラカテゴリーで1年しか過ごしていない15歳がF1デビューを飾ったとしても、それは大胆なステップであり深刻なリスクではない」「だが、彼がどれだけ成熟しているか、彼がカート時代にどれだけのことを学んだか、そして、彼がどれだけ努力してレーススポーツ全体に取り組んできたかことを知った」レッドブルがマックス・フェルスタッペンを17歳でF1に迎え入れたため、FIA(国際自動車連盟)は、、18歳以上、そして、40点のF1スーパーライセンスポイントを獲得することが、F1参戦に必須なスーパーライセンスを発給する条件とした。ヘルムート・マルコは、F1スーパーライセンスポイントのシステム構造は見直す必要があると語る。「FIAがこのシステムを改訂する事を望んでいる。なぜなら、40ポイントを獲得したとしても、その大部分のドライバーはF1で成功できるだけの才能を持ち合わせていないからだ」とヘルムート・マルコは語る。「そして、速さがあるにも関わらず、必要となるポイントを獲得できていない才能溢れる若手もたくさんいる」「マックスは信じられないほどの感情と反応を引き起こしたが、振り返ってみても、私はもう一度同じことをしただろう」