レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは、ホンダF1の“スペック4”パワーユニットによってマシンの戦闘力は高まっており、今後は再びトップを争えるはずだと自信をみせる。マックス・フェルスタッペンは、F1イタリアGPでホンダF1の“スペック4”パワーユニットを投入し、ペナルティを消化。後方スタートとによってレースでは8位でのフィニッシュとなったが、週末を通して速さをみせていた。
特にフリー走行3回目では、周りのマシンが予選にむけたアタックをするなか、レースへの準備を進めていたマックス・フェルスタッペンはセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)からが0.032秒差で2番手タイムを記録している。「新しいエンジンが大きな助けになっているのは確かだ」とマックス・フェルスタッペンは語る。「土曜日のラップではターン1までしかトウを得られなかったし、残りのラップは自力で走っていた。周りのドライバーの何人かはラップを通してトウを使っていた。だから、僕たちは本当に競争力がありそうだった」「ある意味ではペナルティはちょっとがっかりしたけど、もちろん、僕たちがそこまで競争力があるとはわからなかった。去年を見れば、予選で1.5秒遅れをとっていたと思うし、それはもちろん巨大だ」「僕たちはエンジンで間違いなく良い進歩を果たしたと思うし、クルマは週末を通してうまく機能していた」しかし、ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治は、スペック4の効果についての全体像を把握するにはシンガポールのようなサーキットでデータを収集して分析する必要がある語る。「我々のデータ的にはスペック4はうまく機能していました」と田辺豊治はコメント。「しかし、他と比較した競争力について話すのは少し難しいです。モンツァ仕様の空力は特別なものであり、トウ効果が非常に大きいため、すべてを分析するためにより多くの時間が必要です」「最大のダウンフォースで走るシンガポールのデータを取得したいです。より多くのデータを取得できますし、そうすれば、我々のポジションをより明確に把握できるようになります。しかし、他のマシンも過去2つの週末に大幅に改善しています。難しいですね」田辺豊治はシンガポールではスパとモンツァでの2戦よりも競争力を発揮できることを期待しているものの、まだホンダのF1エンジンは完璧な週末を過ごさなければレースに勝てるほどの強さはないと語る。「以前の勝利はコンディションを含めてすべてが順調に進んだときに生まれたものです。ドライバー、チーム、パワーユニットなどのすべてです。我々はベストな結果を得ましたが、我々の観点ですべてが完璧に進んでいましたし、それによってベストな結果を出すことができたと思っています」「少しでも落ち込みがあるとちょっと難しくなりますし、そうなると勝つことはできません。我々はそのようなシナリオのなかで上位勢を倒せるほど強くはありません。ですので、すべてが再び順調に進んでチャンスを得られることを願っています」「パフォーマンスは常にパッケージ全体から得られます。パワーユニットの観点では、高速、パワーセンシティブのトラックでは、パフォーマンスの面で遅れているので、少し恐れていたと言っていいかもしれません。ですが、パッケージはいくつかの異なる結果をもたらします。例えば、昨年のトロロッソはスパとモンツァではあまり良くありませんでしたが、今年はそれほど悪くはありませんでした。我々はプッシュし続けています」「両方のチームがパフォーマンスを非常に一生懸命開発しているので、コースで常に彼らの改善が見られることを楽しみにしています」