レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは、大波乱のレースとなったF1ドイツGPの決勝レースで見事優勝を果たした。スタートで出遅れ、ポジションを落としてしたマックス・フェルスタッペンだったが、すぐに3番手までポジションアップ。コンディションが変わり、ピットストップが必要な状況になると、25周目のセーフティカーのタイミングでミディアムタイヤに履き替える。
しかし、その後再度雨が降り始めると、チームは早めにインターミディエイトタイヤに再度変更する判断を下す。タイミングのいいピットストップのおかげで、マックス・フェルスタッペンはトップに立つことになった。その後もマックス・フェルスタッペンはピットインを繰り返し、全部で5回のピットストップを実施。チームは確実にピット作業を行い、フェルスタッペンも多くのドライバーたちがミスをおかす中で、冷静さを保ちレースに集中し、ここ3大会で2度目の優勝へとチームを導いた。「このようなレースで優勝できて最高だし、ホンダF1とともに今季2勝目を挙げられたのもすばらしいことだ」とマックス・フェルスタッペンはコメント。「スタートで何が起きたのか自分でもよく分かっていないが、右側のグリッドにいたマシンはみんなグリップが低かったように思う。クラッチをつないだときにはひどいスタートになっていたが、冷静にメルセデスの後ろにつけた。気流が乱れ、路面が乾いてタイヤにも厳しくなっていたので、パスするのはたいへんだった」「そこからは、戦略の判断がすべて当たった。スリックタイヤに変えたときには360度回るスピンを喫してしまったが、幸いにも走行を続けることができた。再びインターミディエイトを履いてからはレースをリードしてペースをコントロールすることができたし、マシンのペースを十二分に発揮した。先頭に立ってからはなるべくリスクを避けたが、全体的な感触もよくなっていた。とても難しいコンディションで、サバイバルレースになったし、変化する状況への対処は簡単ではなかった」「チームの判断はすべて正しく、他チームの状況やセクタータイムを注視しながら適切な情報を与えてくれた。最高のチームだし、みんなが連携していい仕事をしてくれた。僕にとってはこれまでで最も難しいレースの一つで、そこでトップに立てたのは最高の気分だ。ウエットでのドライビングを楽しんだが、それはマシンがよかったからこそだと思う。自分の腕とマシンの両方が力を発揮できてのこの結果に、とても満足している」「(母国オランダのカラーである)オレンジを身につけたファンがたくさん来てくれたし、首位に立ってその光景を目にするのはすばらしかった。チームのみんなに感謝している。たいへんだったけど、最高の決勝日になった」