マックス・フェルスタッペンは、ホンダのF1エンジンを獲得した今年のレッドブル・レーシングは大きく改善したとみとめつつも、メルセデスのF1エンジンがベンチマークであり続けている現状においてすぐに勝てるという幻想は抱いていないと語る。F1スペインGPでフェラーリを倒して3位表彰台を達成したマックス・フェルスタッペンだが、開幕から55戦連続で1-2フィニッシュを達成したメルセデスに挑むことはできなかった。
「予選はかなりいい感じだったし、僕たちはフェラーリのすぐ後ろにいた。メルセデスは速すぎたね。でも、全体的にかなり満足することができた」とマックス・フェルスタッペンは自身の公式サイトでF1スペインGPの週末を振り返った。「もちろん、個人的は常に勝ちたいし、1位でフィニッシュしたい。でも、今はそれを達成することはできない。最終的に僕たちはレース後に表彰台に立つことができたし、それは素晴らしいことだ」「スタートはかなり良かった。前の3台が一緒にターン1に入っていたので『何が起こるか見守ってみみよう』と考えた」「その後、しばらく身動きが取れなかったけど、コーナーの立ち上がりで良いポジションに着けることがでいたし、ターン3でアウトサイドをとることができた」「セバスチャンはバルテリ・ボッタスのダーティエアの中にいて多くのダウンフォースを失っていた。アウトサイドで2台を抜くことができたし、自分のラインをとることができた。それが表彰台に繋がった」次戦のモナコは過去数年でレッドブルが強さを発揮したサーキットだ。しかし、今年は空力マシンとのしての特性を失っており、逆にメルセデスがカタルニア・サーキットの低速のセクター3で圧倒的な強さをみせたことで、優勝候補と目されている。レッドブルのF1チーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは「これからメルセデスがベンチマークとなるモナコまでにやるべきことがたくさんあるのは明らかだが、引き続き、ギャップを縮めていければと思っている」と語った。