ストフェル・バンドーンは、マクラーレン・ホンダの信頼性問題によってスピードを上げることに苦労し、シーズン前半のパフォーマンスは“十分ではなかった”と認める。2015年にGP2タイトルを獲得し、2016年は日本のスーパーフォーミュラで活躍したストフェル・バンドーンは、2017年にマクラーレン・ホンダでフルタイムのF1昇格が決定し、輝きを見せると予想されていた。
だが、ストフェル・バンドーンは開幕5戦でQ1を突破することができなかった。その一方でチームメイトのフェルナンド・アロンソは、困難なマシンで果敢な戦いを披露した。ストフェル・バンドーンは、シーズン前半に自分が良い仕事ができなかったことを受け入れているが、マクラーレン・ホンダのパッケージの慢性的な信頼性問題とパフォーマンス不足によって状況は悪化したと語る。「序盤戦が十分ではないことは自分でもわかっていたけど、多くの問題に取り組んでいた」とストフェル・バンドーンは Autosport にコメント。「最終の数戦は間違いなく僕の標準ではなかった。F1での初シーズンだったので、チームやエンジニアとの全体的な関係を築いていく必要があった。僕たちは多くの問題を抱えていたので、それをやっていくのが難しかった」「走行時間が増え、ファクトリーで多くの時間を過ごし、データを調べて、シミュレーターで多くの時間を過ごしたことで、状況は少しずと良くなっていった。そのあと、すべてが正しい方向に発展していった」マクラーレンは、5月のF1スペインGP後にストフェル・バンドーンの状態を改善させるためにいくつか特別な作業に取り組んだ。マクラーレンは、ストフェル・バンドーンをシミュレーターセッションのためにワーキングの本拠地に呼び出し、ドライビングスタイルの適応に取り組み、エンジニアはクルマのセットアップ時にバンドーンのニーズをより重視していった。ストフェル・バンドーンは、モナコでQ3に進出。シルバーストンでは予選でフェルナンド・アロンソを上回り、契約延長を確保し、最終的にドライバーズ選手権でアロンソから4ポイント差の16位でシーズンを終えた。「モナコ、カナダ、バクーは多くの情報を得ることができた重要な期間だった」トストフェル・バンドーンは説明する。「僕もチームも大きな努力を費やし、全てがまとまっていった」ジュニアキャリアでは絶えず上位でレースを支配してきたストフェル・バンドーンは、F1で定期的にミッドフィールドでレースをすることは難しい調整だったと認めるが、ホンダからルノーにF1パワーユニットを変更する2018年にはマクラーレンがさらに競争力を増していくことを期待している。「望んでいたポジションではなかったのは確かだし、もしろ上位で勝利を争っていたい。過去に成し遂げてきた全てのことを考えれば、それがもっと快適に感じられた場所だ」「チームは正しい方向に進んでいると思う。今後、多くの変化があるし、とてもエキサイティングだ。でも、実際の結果という点ではまだ話すのは難しい」「F1では予測するのはとても難しい。冬季テストまで待たなければならないし、初テストをやってみなければ、どれくらい良いかはわからない」