ストフェル・バンドーンがグリッドに加わることで、2017年のF1は“刺激的な時期”を迎えるとメルセデスのモータースポーツ責任者を務めるトト・ヴォルフは考えている。マクラーレン・ホンダが、2017年にジェンソン・バトンに代えてストフェル・バンドーンを起用することを発表したことで、バンドーンのF1の将来についての推測は終止符が打たれた。
すでにF1では、エステバン・オコン、パスカル・ウェーレイン、そして、マックス・フェルスタッペンが大きな影響を与えている。その一方で、フェリペ・マッサの引退、ジェンソン・バトンがレースを退くなど、経験豊富なドライバーがグリッドから消えていく。トト・ヴォルフは、マクラーレンがストフェル・バンドーンを起用しないとしたら「正気ではない」と語り、その場合は自らがF1シートを探すと語るほど、バンドーンを評価している。トト・ヴォルフは、F1が世代交代の波を目撃することになると語る。「本当に刺激的な時代だと思う」とトト・ヴォルフはコメント。「我々は少し前にこのスポーツにはあまりに多くのペイドライバーがいると不満を述べていた。良くも悪くも、そのようなドライバーは実際には悪くはなかった。今は非常に刺激的な世代がやってきている」「バンドーンは並はずれている。実際、去年のGP2での勝ち方はこれまでのGP2で最も支配的だったし、彼がレースをしていたチームのフレデリック・バスールと話せば、彼はこれまでで最高のチャンピオンだったと言うだろう」「ルノーからF3へと進み、初年度にそこで優勝し、ルーキーとしてGP3で勝つという非の打ちどころない履歴書をもったエステバン・オコンがいる。彼は非常に印象的だ」「史上最年少DTMウィナーのパスカルはF1でうまくやっている。マックスは、2年間そこにおり、もはや若いジュニアとしては見なされないだろう」「純粋に実績に基づいてF1にやってきた4人のドライバーがいる。これは素晴らしいことだと思う。おそらく、我々は次世代のスーパースターによる世代交代を目撃しているかもしれない。彼らにはそのポテンシャルがあるかもしれない」ジェンソン・バトンの元チームメイトであるルイス・ハミルトンは、若いドライバーがお金ではなく才能でF1にやってくることには良いことしかないと語る。「次の若い子たちへの道を切り開く素晴らしい機会だと思う」とルイス・ハミルトンはコメント。「ポケットに1トンのお金を入れてくるのではなく、彼らが正常な理由でここにきていることを願う。彼らが本当に優秀な個人であることをね」「お金のある誰かではなく、才能がやってくる準備ができていることを意味しているといいね。彼らにとって、そして、僕にとっても素晴らしい機会だ」「僕と戦いたい人とは誰とでもレースをする。僕たちは新たなフレッシュな血を歓迎している。スポーツにとって良いことしかないだろう」関連:マクラーレン・ホンダ、2017年のストフェル・バンドーンの起用を発表