TOYOTA GAZOO Racingは今週末、中国・上海国際サーキットで行われる6時間レースでの1-2フィニッシュを目指し、タイトル争いのリードを更に拡大して2018年を締めくくるべく、上海へと向かうう。今年5月から始まった、全8戦で争われるFIA世界耐久選手権(WEC)2018-2019年スーパーシーズンは後半戦に入った。1周5.451kmの上海国際サーキットで行われるWEC第5戦は、シーズン後半戦の幕開けというだけでなく、2018年に行われる最後のレースとなる。
TOYOTA GAZOO Racingは、先月チームの母国日本で行われた富士6時間レースを1-2フィニッシュという最高の形で終えた。これにより、チーム選手権において、タイトルを争う直接のライバルであるレベリオン・レーシングとの差を14ポイントに拡げて上海へと臨む。ドライバーズ選手権では、TS050 HYBRID 7号車を駆る小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペスの3名が富士で今季初勝利を挙げたことで、TOYOTA GAZOO Racingの2台のドライバーがランキングの1、2位で争う状況となった。ここまでの4戦中、ル・マン24時間レースを含む2戦で勝利を挙げた8号車の中嶋一貴、セバスチャン・ブエミ、フェルナンド・アロンソの3名が現在ドライバーズ選手権の首位を走っているが、7号車も13ポイント差に迫り、2台のTS050 HYBRIDによる争いが更に激しくなることは間違いない。上海中心部から40kmほどの場所に位置する上海国際サーキットにおいて、TOYOTA GAZOO Racingは過去6戦中3勝という強さを見せてきた。再びの上海での勝利、そして直近のWECレース8戦中7勝目へ向けて、チームは1000馬力を誇る4輪駆動のTS050 HYBRIDをコースへ最適化し、予選、決勝レースへ向けての準備を始める。レースウィークは、16日(金)の2回に渡る90分間の練習走行と、17日(土)の60分間の練習走行に続いて予選が行われ、6時間の決勝レースは18日(日)現地時間午前11時(日本時間正午)にスタートが切らる。村田久武 TOYOTA GAZOO Racing WECチーム代表:上海6時間レースに向けて、ここ数週間、全力で準備をしてきました。TS050 HYBRIDは過去の4戦で速さを示してきましたが、ちょっとしたミスや技術的な問題が世界チャンピオン獲得のために大きな障害となってしまうからです。一方、上海は2018-2019スーパーシーズン後半戦の始まりのレースでもあります。2019年のル・マンを見据え、我々の弱い部分を継続して改善し、より強くなってル・マンに戻るべく、この地から再出発します。小林可夢偉(7号車):富士での今季初勝利の後だけに、上海でのレースがとても楽しみです。過去の上海のレース経験から、我々のクルマはコースに向いていると思っていますし、また力強いレースが見せられることを期待しています。ただ、富士でノン・ハイブリッド勢がかなり良いラップタイムをマークしてきているので、我々もミスは許されません。富士で今季初勝利を挙げられたのは最高でしたし、中国でも更なる勝利を目指して戦えればと思っています。マイク・コンウェイ(7号車):今からシーズンの後半戦というのが少し信じ難いですが、つまりはこれからも多くのトロフィーと、ポイントを獲得するためチャンスがある、ことを意味しています。可夢偉とホセ、そして私の3人が富士で得た勝利という最高の美酒を、もう一度味わいたいというのはもちろんですが、常に努力を続けて最高のTS050 HYBRIDを用意してくれているチームのためにも、また1-2フィニッシュを果たすことが最大の目標です。ホセ・マリア・ロペス(7号車):私にとって2度目となるWECの上海戦を楽しみにしています。上海のコースレイアウトは面白いのですが、他クラスとの混走は簡単ではなく、タイムをロスしやすいので、余計なリスクを負わないようにすることも重要です。また8号車との素晴らしいバトルが出来ると思いますし、加えてノン・ハイブリッド勢がどのくらい速くなっているか分からないので、エキサイティングなレースになるでしょう。中嶋一貴(8号車):上海はトリッキーなコースレイアウトで、特に混雑時の追い越しが難しいです。遅い車の後に付いてしまうとタイムをロスしやすいですし、ラインを外すと多くのタイヤかすが待ち受けています。これらの要素もあり、様々なことが起こる、エキサイティングなレースになることは間違いありません。レースの間も冷静さを保ち、プッシュしながらも着実にレースを戦い、富士同様の1-2フィニッシュを目指します。セバスチャン・ブエミ(8号車):上海が楽しみです。我々は富士で1-2フィニッシュを果たしましたが、上海でも勝利を争い、シリーズタイトル争いでのリードを拡げたいと思っています。私にとって上海はWECでも、F1でも良いレースを戦ってきた、験の良いサーキットです。1周のやや長いコースで、多くの流れるような中高速コーナーがあり、我々のTS050 HYBRIDにあっていると思います。フェルナンド・アロンソ(8号車):上海も面白いレースになるだろうと思っており、楽しみにしています。チームのハードワークのおかげで、我々はチャンピオン争いで良い位置につけることが出来ています。しかし、我々の目標は上海でそのリードを更に拡げることです。いつも通り、簡単なことではありませんが、シーズン後半戦へ向けて、また1-2フィニッシュという完璧なスタートを切れるようプッシュを続けて行きます。
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