トヨタは、2017年のル・マン24時間レースに3台体制で参戦するという決定には財政的なリスクがあると語る。トヨタのテクニカルディレクターを得めるパスカル・バセロンは5月のスパとル・マンへの3台体制での参戦は“非常に楽観的”な予算で行われたと語る。「例えば、いくつか事故が発生すれば、財政難に陥るだろう。どこかの時点で思い切った節約をしなければならなくなる」
パスカル・バセロンは、2017年予算の増加はなかったが、他の部分をセーブしたことで、3台体制の実現が容易になったと明かした。「予算フレームの範囲内でやり繰りしなければならなかった。予算は増えていない」とパスカル・バセロンはコメント。「パフォーマンス目標の達成を損なうことなく、また、財政的なリスクを冒さないよう、いくつかの開発アイテムを減らした」パスカル・バセロンは、2014年と2016年のル・マンでの経験が、3台体制での参戦を後押ししたと語る。「過去3年に目を向ければ、2度、ル・マンで優勝を狙えるポジションにいた。2度は1台がアクシデントに見舞われるというまったく同じシナリオだったし、2度目は1回限りの信頼性問題だった」「3年間で2度の同じシナリオは、3台目のクルマを走らせるという方向を強くプッシュした」