FIA世界耐久選手権(WEC)第6戦 サーキット・オブ・ジ・アメリカズ6時間レースの公式予選が終了し、TOYOTA GAZOO Racingはグリッド4番手、6番手から明日の決勝レースに臨むことになった。ドライバー選手権で2位につける3人が乗るTS050 HYBRID #6号車が4番手、#5号車が6番手グリッドとなった。
公式予選は現地時間の午後6時15分から20分間行われたが、この時間でも気温は33℃、路面温度は42℃のまま。ドライバーが乗るコクピットは、さらに高温となるが、トップアスリートの彼らは渾身の力でタイムアタックを繰り返した。まず#6号車は、マイク・コンウェイが最初のアタックを行い、1分46秒953の4番手タイムをマークした。#5号車は中嶋一貴が1分47秒077を記録、#6号車の直後につけた。コンウェイからステアリングを譲り受けた小林可夢偉は、コース上の混雑に苦しみながらも1分47秒484の好タイムを叩き出して、2人の平均タイムは1分47秒218となった。#6号車に比べ、#5号車は不運に見舞われた。中嶋から替わったセバスチャン・ブエミが第9コーナーでの4輪コースはみ出しによる規則違反で2周にわたってタイムを抹消。ブエミはもう1周のアタックを望むも、無念の時間切れ。結果的に2人の平均タイムは1分48秒584で6番手に沈んだ。4輪コースアウトは、予選においては常に最大の注意事項で、ブエミと同様にポルシェ#2号車も違反に問われてタイムを伸ばせず、そのため#6号車がグリッド4番手につけることになった。ポールポジションのアウディ#7号車とは1秒468差だった。TOYOTA GAZOO Racingの2台のTS050 HYBRIDは、シーズンを通して公式予選よりも決勝レースで力を発揮して来たが、この流れはここオースティンでも変わることがない。現地時間の明日17日(土)午後5時(日本時間18日(日)午前7時)にスタートを切る6時間の決勝レースでも力強い走りを見せてくれることだろう。TS050 HYBRID #5号車(中嶋一貴、アンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミ)公式練習第3回目: 5番手 (1分46秒883), 30周公式予選 6番手 (平均1分48秒584)TS050 HYBRID #6号車(小林可夢偉、ステファン・サラザン、マイク・コンウェイ)公式練習第3回目: 6番手 (1分47秒347), 26周公式予選 4番手 (平均1分47秒218)中嶋一貴難しい予選でした。朝の公式練習3回目と比べるとコースコンディションが良くなかったので、限界まで攻められませんでした。セッション毎にコースコンディションが変わるのでアタックは容易ではありません。とはいえ、6番手グリッドは決勝レースをスタートする位置としては悪くありません。決勝レースに向けて更に詳細に準備し、TS050 HYBRIDから最大のパフォーマンスを引き出す必要があります。セバスチャン・ブエミベストラップが抹消されてしまったのは残念です。最初のタイム抹消は無線でも聞かされておらず、その事実を知りませんでした。最後のアタックは完全に私のミスで、ワイドに行きすぎでコースをはみ出してしまいました。チームに申し訳なく思います。午前中の公式練習3回目と比べると予選セッションでは感触が良くなかったので、明日へ向けて更なる作業を続けます。小林可夢偉暑さで大変なセッションでしたし、路面温度も激しく変わりました。4番手グリッドを獲得出来たというのは明日の決勝レースへ向けて良い結果ですし、満足しています。我々の目標は1点でも多くのポイントを獲得することです。我々はいつも決勝レースで予選よりも強さを見せられるので、明日が楽しみです。マイク・コンウェイライバルのコースオフなどにも助けられましたが、4番手という予選結果には満足しています。私の最初のアタックラップは残念ながらコース上の混雑に引っかかってしまいました。路面温度から考えると最初のアタックがベストになると思われましたが、それでも2度目のアタックで良いタイムを出せましたし、可夢偉が最後に素晴らしいラップタイムをマークしてくれたので、結果的には良かったです。
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