トヨタは、今シーズンのWECでライバルのアウディやポルシェに越えられたと認め、2016年にむけて技術パッケージ全体を評価している。今週末のル・マン24時間レースにむけて、トヨタのテクニカルディレクターを務めるパスカル・バセロンは、最新のTS040 HYBRIDに使われている回生システム、エネルギーストレージ装置、自然吸気エンジンの全てが見直されていると述べた。
「来年何をするかを調べている。プランが必要だ」とパスカル・バセロンはコメント。「去年はアドバンテージがあった。アップデートしたマシンをトラックで走らせたとき、すぐに昨年のバージョンよりも2.5秒速かったが、十分ではなかった」「実現するかどうかではなく、いつ実現するかの問題だった。我々がリソースが少ないのはわかっていたが、もう一年アドバンテージは続くと考えていたからだ」トヨタは、今シーズンにむけてスーパーキャパシタエネルギー貯蔵システムを廃止し、バッテーリーに変更することを評価していたこが知られている。パスカル・バセロンは、現在の自然吸気V8エンジンから内燃機関コンセプトを変更する可能性も除外していない。「通常のコンディデョションでは、自然吸気エンジンはかなり競争力があると言える。だが、ターボの方がウィンドウが広く、高い高度や気温といったあらゆるコンディションに対応できる」パスカル・バセロンは、今週末のル・マン24時間レースで、TS040が“最速ではない”だろうと認め、トヨタが「最大限の信頼性に基づく戦略を選んでいる」と述べた。「1周での1秒が24時間では6分半だということはわかっているが、昨年の勝者アウディはピットで25分を費やしていた」とパスカル・バセロンは付け加えた。
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