トヨタ・レーシングは、デビュー戦となるWEC第3戦 ル・マン24時間レースへの出場を予定していた石浦宏明が、体調不調により辞退することを発表した。石浦宏明は、2台のTS030 HYBRIDの内ゼッケン8のドライバーとして、年初より走行テストに参加してきたが、LMP1レーシングカーの強い横Gにより背中に違和感を覚え、医師のアドバイスも考慮した結果、今年のル・マン24時間レースへの出場を見送り、2013年に向けた準備に専念したい旨をトヨタ・レーシングに申し入れた。
辞退を受理したトヨタ・レーシングは、現在、石浦宏明に代わるドライバーを検討しており、主催者であるACO(フランス西部自動車クラブ)によりドライバー変更が承認され次第、発表する予定としている。石浦宏明「ル・マン24時間レースに出場するのが子供の頃からの夢だったので、本当に悔しいが体調を考慮して辞退を決断した。今後はSUPER GTとニュル24時間レースに全力投球するとともに、WECのLMP1クラスでも戦える体づくりに専念し、来年はぜひトヨタ・レーシングからル・マン24時間レースへの参戦を果たしたい」木下美明 (トヨタ・レーシング チーム代表)「大変残念であるが、難しい状況での石浦の真摯な申し出を尊重したい。彼はSUPER GTとニュル24時間レースでトヨタモータースポーツの一員として活躍してくれることに変わりはなく、また、速さと安定性に加え素晴らしい協調性も兼ね備えたドライバーでもあり、来年はトヨタ・レーシングの一員として活躍してくれることを期待している」
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