トヨタは、ル・マン24時間レースでフェルナンド・アロンソを勝たせることを優先させようとしているという報道を否定した。フェルナンド・アロンソは世界3大レースでの“3冠”という目標を達成するために今季のWECにトヨタから参戦。中嶋一貴、セバスチャン・ブエミという元F1ドライバーとともにトヨタ TS050 HYBRID1を走らせ、今週末、ル・マン24時間レースに初挑戦する。
トヨタは今年もル・マン24時間レースに2台体制で挑み、7号車のドライバーは、小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペスが務める。予選ではトヨタ8号車の中嶋一貴が7号車に約2秒差をつけてポールポジションを獲得している。しかし、トヨタはフェルナンド・アロンソの参戦による広報的な理由によって8号車を優遇しているのではないかとの目が向けられている。実際、開幕戦スパ・フランコルシャン6時間レースでは、8号車がリードしていた最終スティントでトヨタは2台のマシンにレースをさせないことを決断。7号車の小林可夢偉は、8号車を勝たせるというトヨタのチームオーダーに不満を爆発させ、チームと議論しているうちに表彰台セレモニーに遅れて参加できなかったとも言われている。トヨタの広報担当は「我々のクルマはトヨタの1-2を達成するという目標をもって勝利を争っていきます」と BBC Sport にコメント。「2台は平等かつ公正な勝利のチャンスを与えられてレースをスタートします」今年、LMP1クラスで唯一のマニュファクチャラーチームでハイブリッドエンジンを搭載するトヨタは、ノンハイブリッド勢に対して圧倒的な優位性となっており、事実上2台だけの優勝争いになると考えられている。
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