2022・2023年のWRC世界王者カッレ・ロバンペラが、2026年に本格的なシングルシーター挑戦を開始する。最初のステップとして、2026年1月よりニュージーランドで開催される「Castrol Toyota Formula Regional Oceania Trophy」に参戦することが発表された。ラリー界で数々の最年少記録を塗り替えた25歳のフィンランド人は、トヨタ支援の同選手権でフォーミュラ転向の第一歩を踏み出し、将来的には2026年のスーパーフォーミュラ参戦まで視野に入れた“サーキットレーシングへの変革期”を迎える。
「次の夢に挑戦するタイミング」ロバンペラが語る決断ロバンペラはラリー界からの引退を表明した直後、新たな挑戦への強い思いを語った。「簡単な選択ではありませんでした。ラリーでは若い頃から多くのことを達成してきましたし、やり遂げた実感もあるんです」「今が次の夢やチャレンジに向かう正しいタイミングだと感じています。最善の準備ができるようしっかり計画を立ててきましたし、このチャンスを最大限に活かしたいと思っています。シングルシーターの世界で自分を追い込み、どこまで行けるか楽しみです」Hitechからフォーミュラ参戦開始、最終戦はニュージーランドGPロバンペラは2026年のオセアニア選手権をHitechから戦う。選手権は全4ラウンドで、北島と南島を巡りながら4週連続で開催される。最終戦はハイランズ・モータースポーツパークで行われる「第70回ニュージーランドグランプリ」となる。選手権の各サーキットは難易度の高いレイアウトで知られ、北半球の主要フォーミュラへ進む若手の登竜門として高い評価を受けている。ロバンペラはシーズン終了後、わずか2カ月後の4月に開幕するスーパーフォーミュラ(開幕戦はモビリティリゾートもてぎ)に参戦する予定で、短期間でフォーミュラ経験を積み上げていく構想だ。ラリー界の最年少記録保持者が次の舞台へロバンペラは2024年、フル参戦を離れポルシェGT3カップにスポット参戦した程度で、サーキット経験はまだ限られている。一方、ラリーでは10代でトップカテゴリーのトヨタに加入し、史上最年少の表彰台、ラリー優勝、そして22歳での世界王者という前人未到の記録を樹立した。新天地での挑戦となる2026年シーズンは、WRCで培ったスピードと順応力がどこまで通用するか、大きな注目を集めることになる。ファンはYouTubeとMotorsport.TVで視聴可能予選はTOYOTA GAZOO Racingの公式YouTubeチャンネルでライブ配信され、レースも同チャンネルおよびニュージーランド国内ではSkySport、さらにMotorsport.TVでもライブ視聴が可能となる。2026 Castrol Toyota Formula Regional Oceania Trophy スケジュール■ Rd1:1月9〜11日 Hampton Downs International Motorsport Park■ Rd2:1月16〜18日 Taupo International Motorsport Park■ Rd3:1月23〜25日 Teretonga Raceway(インバーカーギル)■ Rd4:1月30日〜2月1日 第70回ニュージーランドグランプリ Highlands International Motorsport Park