トヨタは、F1 スペインGP予選で、ヤルノ・トゥルーリが8番手、ティモ・グロックが14番手だった。順当にQ2に進出したトヨタ。ヤルノ・トゥルーリはQ3進出を決めたが、ティモ・グロックは、タイムは第1セッションより向上したものの14番手となり、Q3進出はならなかった。ヤルノ・トゥルーリは8番手に入り、明日の決勝は4列目からレースへと臨む。
ヤルノ・トゥルーリ (8位)「今日の予選は厳しいものとなった。風が車のバランスにかなり影響してしまい、予選を左右した。残念ながら、今日のようなコンディションに我々はそれほど強くないんだ。何とかトップ10に入ることはできたが、今日の予選の経過には満足していない。予選第3セッションで4列目を獲得できたのは良かったが、明日の決勝は非常に難しいレースになるかもしれない。 現在、我々の周りには僅差で多くのチームが連なっているが、シーズンは長く厳しいので、すべてのレースでポイントを獲得していくために、我々はベストを尽くさなければならない。」 ティモ・グロック (14位)「明確な目標はトップ10に入ることだったけれど、結果を出せなかった。第1セッションはそれほど悪くはなかったのだけれど、第2セッションは計画通りに行かなかった。 第2セッションの2回目の走行で、ミスは全然なかったのに、どういうわけかタイムを出せなかった。そして、ヤルノにも2回目の走行で同じことが起こったようだ。アウトラップでは良い感じに走行できていたので、説明ができないんだ。しかし、ターン1、2、3を通り過ぎるときに車がより滑っているように感じて、タイムが出なかった。 14番手からのスタートは難しいけれど、バーレーンでは13番手からスタートして9位で終えることができたので、明日のレースで順位を上げるのは可能だと思っているよ。」 パスカル・バセロン シャシー部門シニア・ゼネラル・マネージャー「バルセロナは、冬季テストの大半を実施しているサーキットだ。しかし、ここにレースで来るときは、コースコンディションが非常に変化するので、我々は今まで殆どのシーズンですべての作業をやり直さなければならない。昨日、我々は他のチームの多くと同じようにセットアップの方向性の大部分を再検討しなければならなかった。我々は他チームに引けをとらない作業はできたといえる。最終的な予選結果は悪くはなかったけれど、残念ながら良くもなかったからだ。ヤルノは、頑張って4列目を獲得してくれた。ティモのスタートは好調だったのだが、第2セッションの2回目の走行で他のドライバーがタイムを伸ばしている中、残念ながら彼はタイムをそれほど伸ばせなかった。現在、明日の決勝において気になっているのは、各車が異なる燃料レベルにあると思うので、それぞれいつピットストップするかということだ。タイヤに関することだけは予想通りだろうと思うが、明日の決勝レースにおいて、どれがメイン・タイヤになるのかを知るのは難しいことではない。 我々は良い結果を出すために、今まで以上に努力をしていく。」 新居章年 技術コーディネーション担当ディレクター「強風の中で行われた予選は、予想通り今まで以上の僅差の戦いとなった。ティモは第2予選の2度目のアタックでアンダーステアが強くなりタイムを更新できず最終予選に残れず、残念だ。一方ヤルノは昨日同様車のバランスに苦しみながらも上手くタイムをまとめて8番グリッドを確保してくれた。ティモにはレースに向けてベストなストラテジーを準備して是非ポイント争いに絡めるようにしたい。また予選タイムは非常に接近しており、ヤルノには上位入賞のチャンスもあると思える。チーム全員で戦い好結果を目指したい」
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