トヨタは、F1アブダビGP決勝レースで、小林可夢偉が6位、ヤルノ・トゥルーリが7位でフィニッシュし、ダブル入賞でシーズンを締めくくった。負傷したティモ・グロックに代わりブラジルGPに続いて参戦した小林可夢偉が素晴らしいパフォーマンスをみせ、チームメイトのヤルノ・トゥルーリを上回る6位でフィニッシュ。わずか2戦目で貴重な3ポイントを獲得した。
トヨタは今季、59.5ポイントを獲得し、コンストラクターズ選手権で5位。ドライバーズ選手権の最終成績は、ヤルノ・トゥルーリは8位(32.5ポイント)、怪我のために最後の2戦を欠場したティモ・グロックは10位(24ポイント)、小林可夢偉は18位(3ポイント)だった。 小林可夢偉 (6位)「本当に良いレースだった。スタートで、(キミ)ライコネンを抜いたが、最初のスティントで彼の後ろを走っていたらトップ6入りは難しかったので、この追い抜きが結局、重要だった。抜いたとき、ポイント争いに食い込むペースを刻める自信を持つことができ、目標はコンスタントに速く走行することだった。チームは僕がポイント圏内に入れた大きな要因となった戦略とピットストップで、大変良い仕事をしてくれた。今季、F1でレースをすると思っておらず、機会を与えてくれたトヨタに感謝したい。今日は、ポイント獲得が目標だったが、6位入賞には少し驚いている。素晴らしい結果であり、大変満足している」ヤルノ・トゥルーリ (7位)「簡単なレースではなかった。素晴らしいスタートを切り、最初の周でBMWの2台と争ったのは、面白かったが、少しトラクションに苦しんだ。最初のスティントで、リアタイヤがタレて、その後、ブレーキの安定性の問題が出た。一生懸命に攻めて、いくつか良いラップを刻み、トップ6を争った。7位という結果は悪くなく、チームにとってはかなり良い成績だ。可夢偉の走行は素晴らしく、僕も大変嬉しい。彼はこの結果に値するドライバーだ」新居章年 (シャシー部門技術コーディネーション担当ディレクター)「2台揃ってポイント獲得、特に可夢偉の参戦2レース目での6位入賞と、表彰台には届かなかったが本当に良いレースが出来た。スタートもよかったし、ポイントになるところで追い越しを見せた可夢偉のドライビング等、良いところがたくさん出せたと思う。またチーム全員が全力で2人のドライバーを支えた結果であり、みんなに感謝したい。表彰台の真ん中は次に取っておくことになりましたが、トヨタチームを応援して下さった皆さん、ありがとうございました」山科忠 (TMG会長 兼 チーム代表)「2009年の最終戦で2人のドライバーが、揃ってポイントを獲り、大変よい結果となった。可夢偉が素晴らしい仕事をしてくれ、我々は彼を大変誇りに思う。また、ヤルノも懸命に攻めて結果を出してくれた。今年は、ケルンのファクトリーのスタッフを含めたチーム全員が、とても頑張ってくれた。厳しいシーズンだったが、良い形で締めることができた。スポンサーやファンのみなさん同様チーム全員に感謝したい。信じられないくらい素晴らしい、この施設を造ったレースの主催者、そしてまた、今季多くの事を成し遂げた新ワールドチャンピオンのブラウンGPとジェンソン・バトンに祝福を贈りたい」関連:・F1アブダビGP:優勝はセバスチャン・ベッテル、小林可夢偉が6位入賞・2009年 F1ポイントランキング
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