トヨタが富士スピードウェイでのF1日本GPからの撤退を検討していると朝日新聞が報じている。トヨタは2000年に富士スピードウェイを買収。およそ200億円を投入して設備改修を行い、2007年から鈴鹿サーキットに変わり2年連続でF1日本GPを富士スピードウェイで開催した。F1日本GPは今年から鈴鹿サーキットが復活し、以降は鈴鹿と富士で隔年開催されることになっている。
報じられたところでは、世界的な不況によりトヨタ社内でF1開催への出費を見直すべきとの動きが強まっているという。富士スピードウェイは、交通アクセスが悪く、バスで観客を輸送する、「チケット&ライドシステム」の運営費用も負担になっているとされている。富士スピードウェイのF1日本GP撤退が決まれば、今後はF1日本GPは鈴鹿サーキットで連続開催される可能性が高い。朝日新聞は、今年3月に先日発売になった新型プリウスの価格をすっぱ抜いており、情報の信憑性は高いものと思われる。トヨタは、2010年からF1に導入される予算制限に反対し、F1自体からの撤退も示唆している。2010年のF1エントリーの締め切りは本日29日。トヨタのF1活動の今後の動向に注目したい。