トヨタF1チームは、F1開幕戦オーストラリアGPで、ヤルノ・トゥルーリが3位、ティモ・グロックが5位でフィニッシュ。しかし、レース後、セーフティカー中にルイス・ハミルトン(マクラーレン)をオーバーテイクしたとして、トゥルーリに25秒加算ペナルティが下され、トゥルーリは12位に後退。グロックは4位に繰り上がった。予選ではリアウイングが規約違反と判断され失格処分となりピットレーンからスタートすることになったトヨタ。レースでは最後尾からスタートにもかかわらず、見事な追い上げをみせたが、レース後に再び厳しい裁定が...
トヨタF1チームは、この裁定を不服とし、控訴の手続きを取った。ヤルノ・トゥルーリ (12位)「3位でレースを終えたのにペナルティが課され、どれだけ失望しているか言い表せない。レース終了間際にセーフティカーが導入され、ルイス・ハミルトンが私を追い越した後、突然減速してコースの端にクルマを寄せた。彼に何か問題が発生したと思い、他に選択肢はなかったので、私は彼をオーバーテイクした。今日まで大きな努力を払ってくれたチームに感謝を述べたい。ピットレーンからのスタートだったにも関わらず、我々には表彰台を争える力があったのは事実だ。」ティモ・グロック (4位)「4位に入賞できて嬉しいが、ヤルノにはとても残念な結果となった。ピットレーンからのスタートの後に、我々は上位に進めることが出来たので、我々の力強いパフォーマンスを見せることが出来た。我々のクルマは本当の速さを持っていることが証明された。とても良いレースとなった。今日の結果のために厳しい作業を行ってくれたチームに感謝を捧げたい。レースはとてもエキサイティングだったけど、ルノーのアロンソの後ろでなかなかオーバーテイクできずに、しばらくの間手こずってしまった。前方に車がいない際に、2番目に速いラップタイムを出せたから、パフォーマンスは確かに良くなっている。週末が始まる前に、冬季テストのパフォーマンスから判断して我々は力強く見えると述べたとおり、レースにおいてそれを見せることができたのは素晴らしいことだ。」山科忠 (トヨタF1チーム代表)「チャレンジングな週末を終えるにあたって、非常にすっきりしない状況だ。リアウィングに関してペナルティを課され、残念なピットレーンからのスタートとなってしまった。それに対して、素晴らしいレースを行い、我々のクルマは本当の力強さを持っていることを証明した。コース上のスタッフのみならず、ファクトリーにいるチーム全員、我々を応援してくれるパートナーやファン全員に感謝を述べたい。今日の結果に関してペナルティーを課されたのは残念であり、データと状況を確認するために控訴の手続きを取った。」新居章年 (シャシー部門技術コーディネーション担当ディレクター)「ヤルノが25秒のペナルティを課され、12位となり大変残念だ。ただし、ピットからのスタートにもかかわらず、上位を狙えたことは大いに評価できる。また、ドライバー、チーム全員で作り上げてきた新型車TF109が、良い車である事をこのレースで示すこともできたことも嬉しい。様々なことがあったシーズン開幕戦だったが、シーズンを戦っていく上で、とても大きな自信となった。第2戦のマレーシアは、初めて表彰台を獲得したサーキットであり、来週は表彰台を狙っていきたい。」
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