トヨタは、F1カナダGP予選で、両ドライバーがQ2で脱落。ティモ・グロックが11位、ヤルノ・トゥルーリは14位だった。トゥルーリは何度もスピンするなど、マシンの安定性不足を露呈させた。ティモ・グロック (11位)「今日は本当に厳しいセッションだった。良いバランスを見つけるのが大変で、私はハッピーとは言えなかった。主な問題は各セッションが進むにつれて、コースの状態が悪化していったことだ。それにより、2度目と3度目の走行はとても大変になり、誰もがミスをしていた。私は結局11位に落ち着き、最終的に10位以内に入れな...
ヤルノ・トゥルーリ (14位)「コースコンディションが最悪の状態だったため、今日の予選はことのほか難しかった。コース表面は崩れていて、周回を重ねる毎により悪くなっていった。何が起こっていたのかは分からないけれど、始めはベストラップを出したのに、その後では、そのようなラップを繰り返すことが出来なかった。第2セッション序盤で、私は最も速い周回のときにスピンをしてしまった。さもなければ、たぶん10位以内には入れたかもしれない。しかしその後、コースはただ悪くなる一方だった。今日の予選は、1周のラッキーなラップを得ることがすべてだったようだね。どのようにレースが進んでいくかは分からないが、コース表面の状態のことがとても心配だ。」 パスカル・バセロン シャシー部門シニア・ゼネラル・マネージャー「我々の車が両方とも10位以内に入れなかったのは今回が初めてなので、今までのところ、シーズンで最も悪い予選結果となった。グリップレベルは、モントリオールの常で低いのだが、高い路面温度のせいで、更にもう1段階悪くなっていたように思う。アスファルトは崩れてきていて、シチュエーションを更に複雑なものにした。しかし、誰に対してもコンディションは同じなのだから、我々に何か不具合があるということであり、調査しなければならない。昨日の公式練習では、タイヤ選択は各チームでほとんど同等だったが、今日は高温のため二つのコンパウンドの相対的なランキングが変わることになった。つまりそれぞれのチームがそれぞれ異なった組み合わせを選択したということだ。とにかく、我々は、現在明日に備えてたくさんのことを分析しなければならない。」新居章年 技術コーディネーション担当ディレクター「今回の予選はモントリオールのコースの難しさを思い知らされた。荒れた路面で、グリップも低く、難しい条件ではあったがヤルノは本当に珍しいことに予選中に何度もスピンを喫し満足なラップを刻めなかった。ティモは最後のアタックでトラフィックの影響と小さなミスで11番手にとどまってしまった。ただプラクティスでは燃料を積んだ状態のペースはよく、明日は上位を目指していいレースをしたい。」
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