2016年11月16日(水)、さなげアドベンチャーフィールドにて開催されたダカール2017参戦発表会にて、TLC(Team Land Cruiser TOYOTA AUTO BODY)はランドクルーザー200シリーズをベースにしたラリー車2台でダカール2017に参戦すること、ならびに参戦体制を発表した。発表会冒頭では、増井社長が挨拶し、2017大会で市販車部門4連覇を目指すことに加え、3つの参戦意義を紹介した。
?ランドクルーザー200シリーズの信頼性を世界に示すとともに世界中の人々の暮らしに溶け込み、生活を支えているランドクルーザーをさらに鍛え上げること?運営に社員を起用し、過酷な環境を通じて、もっといいクルマづくりを担う人材を育てること?ラリーを通して、世界中にランドクルーザーファン、クルマファンを拡大すること続いてダカール2017参戦車両を披露。今回は、年を追うごとにハイスピード化するラリーに対応するため、改造の許されるサスペンションに焦点を当て、16,000kmにわたる耐久テストをこなし鍛え上げた新型サスペンションを搭載しており、昨年以上に路面追従性やハンドリングを向上させ、スピードアップを狙う。また、チームを束ねる角谷監督から市販車部門4連覇をより確実にするために強化した新チーム体制を発表した。1号車ドライバーには、過去ダカールラリー総合トップ10入りも果たした実力を持つクリスチャン・ラヴィエル(フランス)を新たに迎え、コンビを組むナビゲーターには昨年チームの部門優勝にも大きく貢献したジャン・ピエール・ギャルサンを継続起用。2号車は昨年ナビゲーターからドライバーへの転向を果たし、ダカール2016大会で見事完走を果たしたTLC初の社員ドライバー三浦昂を継続起用。ナビゲーターも前回大会同様、ローラン・リシトロイシター(フランス)を継続起用し、昨年から着実にスキルアップを果たしてきた2人のコンビネーションで1号車をサポートし、より上位での完走を目指す。メカニック陣は日本人メカニック2名を新メンバーに交代し、フレッシュな顔ぶれでラリーを支える。なお、ラリーに使用する燃料は環境への配慮から2007年より継続しているバイオディーゼル燃料を今回も使用。原料となる廃食油をスポンサー各社や近隣小中高校をはじめとする地域の方々、トヨタ車体の従業員など、今年度もBDFでのラリー参戦に賛同して頂いた多くの方々の協力を得て集め、循環型社会の仕組みの広がりに取り組む。ダカールラリー2017参戦車両例年行っているモロッコ王国での砂丘テストとラリー参戦による実戦トレーニングに加え、新たにロシア(モスクワ)から中国(北京)へ横断する10,000kmもの距離を走るシルクウェイラリーに参戦し、実戦でのテストを一層充実。新しく導入したサスペンションの味付けと耐久性の評価を中心に、その他マイナートラブルの洗い出しを徹底して行うことで、クルマの熟成と信頼性の向上を図り、パフォーマンスアップを果たしている。
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