トロロッソ・ホンダは、2018年F1マシン『STR13』を正式発表した。ついに新生“トロロッソ・ホンダ”が正式デビュー。プレシーズンテストに先立ち、26日(月)にバルセロナのカタロニア・サーキットのピットレーンで新車発表会が開催され、スクデーリア・トロ・ロッソとホンダF1の第1号マシン『STR13』が正式にお披露目された。
ホンダは昨年限りでマクラーレンとの3シーズンとのパートナーシップを終了。2018年のF1世界選手権からトロ・ロッソにワークスパワーユニットを供給。トロ・ロッソはルノーからホンダにエンジンサプライヤーを変更。STR13は、ホンダの2018年型F1パワーユニット『RA618H』を搭載する。ノーズには『H』、サイドポンツーンには『HONDA HYBRID』のロゴが入る。リアウイングの支柱部分にはレッドブルの新商品「Organics Tonic Water」とグリーンの広告が掲載されている。すでにシェイクダウンの画像やスタジオショットが公開されているトロ・ロッソ STR13。カラーリングは昨年好評を博したレッドブル缶をイメージしたブルー&レッド&シルバーのカラーリングを継承。2018年の真新しいブルーのデザインのレーシングスーツに身を包んだピエール・ガスリーとブレンドン・ハートレーの二人によってアンベールが行われた。2018年のF1レギュレーションでは、コックピット保護デバイス『Halo』の搭載が義務化され、また昨年までシャークフィンとTウイング、モンキーシートが搭載されていたエリアは制限され、その3つのデバイスは事実上廃止となる。トロロッソ・ホンダ STR13は、昨年から空力コンセプトを変更。ノーズは突起のついたワイド&ローの形状を採用している。ボディカラーと同色にペイントされたHaloの上部にはフェアリングが追加されており、ヘッドレスト側のマウント部分の処理に独自性が現れている。2018年のトロ・ロッソとのパートナーシップに向けて、ホンダはF1の運営体制を変更。これまで技術開発とレース現場指揮監督の責任を担ってきたF1プロジェクト総責任者のポジションを廃止し、現場の指揮に専念するテクニカルディレクターを新たに設置。過去にF1やインディで手腕を発揮してきた田辺豊治が初代テクニカルディレクターに就任し、昨年まで総責任者を務めてきた長谷川祐介はF1プロジェクトを離れている。プレシーズンテスト初日はブレンドン・ハートレーがテストを担当。トロロッソ・ホンダ STR13の本格テストを開始する。