トロロッソ・ホンダのチーフエンジニアを務めるジョディ・エギントンが、F1ハンガリーGP初日の作業を振り返った。FP1ではトロロッソ・ホンダの2台は堅調な出だしで、ダニール・クビアトが13番手、アレクサンダー・アルボンが14番手でセッションを終えた。だが、FP2開始直後、アルボンが最終コーナーで芝生に乗り上げてバリアへクラッシュ。この日の走行を終えることとなった。ダニール・クビアトは10番手タイムでセッションを終えた。
「ドイツGPでのチームにとっての素晴らしい結果とクルマのペースは、気温の低いコンディションでSTR14のペースについてより多くのことを学ぶ絶好の機会だった」とジョディ・エギントンはコメント。「ハンガリーでは典型的に熱い路面コンディションとC4コンパウンドが我々のパッケージにとってベストな組み合わせを提示することはないが、チームはドイツとここの間に分析に多くの焦点を当ててきたので、金曜日に2台のクルマで実施する包括的なテストマトリックスとともに到着した」「我々が調査した主なエリアは、タイヤの挙動、空力、メカニカル、そして、高い路面温度におけるパッケージの最適化だ。FP1のスタートではどちらのクルマもバランスが取れていなかったが、あそれでも、我々は2台のクルマでテストプランを消化することができた」「FP1後のデータ分析からベストな選択肢をすべて抜き出してFP2でマシンに適応した。だが、FP2の気象条件は標準的な走行プランには理想的ではなかった。セッションの大半で霧雨が予想され、スタート時がドライだったことを踏まえ、我々は路面が乾いているうちにロングランを完了させることを視野に入れて、オプションでのショートランでセッションをスタートすることに決めた」「クルマに加えた変更は改善を示していたし、アレックスは残念なことにターン14の外側の芝生にはみ出してクルマのコントロールを失った際に非常に競争力のあるラップを行っていた。良いニュースはアレックスが大丈夫なことだ。ダニールは軽い燃料での走行を完了させ、競争力も向上していたが、まだバランスにおいて改善の余地があった」「明日の天候も複雑なものになりそうだが、今夜分析して、残りの週末にむけて最適な方法でクルマを準備するための多くのデータを得ている。両方のセッションでウエット宣言が出されたので、FP3に追加のドライタイヤを引き継ぐことができる。今日逃したドライ走行をキャッチアップしようとするアクション満載のセッションになるだろう」