トロロッソ・ホンダのF1チーム代表を務めるフランツ・トストは、2020年にアレクサンダー・・アルボンがレッドブル・レーシングに移籍する見通しを却下。昇格するにはもっと経験を積む必要があると主張した。昨シーズン末にトロロッソ・ホンダが、2019年のドライバーとして日産でフォーミュラEに参戦する予定だった23歳のアレクサンダー・アルボンを起用したことはF1パドックを驚かせた。
しかし、プレシーズンテストからアレクサンダー・アルボンは高いレベルのパフォーマンスを発揮しており、これまで経験豊富なチームメイトのダニール・クビアトと同じレベルで競い合い、バーレーンGPと中国GPでトップ10入りしている。この活躍にアレクサンダー・アルボンが、2020年にも上位チームのレッドブル・レーシングにステップアップを果たすのではないかとの憶測を生んだが、フランツ・トストはその提案を否定する。「レッドブルは別のリーグだ」とフランツ・トーストは語る。「レッドブルは、レースでの勝利と世界選手権を競うチームだ。彼には少なくとも2~3年は必要だと思っている。私は常にドライバーがF1がなんらるかを知るまでにはそれくらい必要だと言っている」「例を挙げてそれを説明することができる。彼は初年度の予選セッションごとに新しい状況に直面している」「バクーを例に挙げてみよう。午後2時の摩天楼を抜ける日差しは午前中の最後の練習セッションとは異なっていた。グリップは異なっている。そして、彼は予選で初めてこれらのコンディションに直面する。そういった違いがある」「今、皆さんは『2020年に彼は天気がどちらに似ているかについてわからないだろう』と言うかもしれない。それは事実だ」「だが、少なくとも彼はどのようにして縁石を乗り越えることができるか、どの角度でコーナーに近づく必要があるか、ブレーキにどのように反応するか、ベストな状態でコーナーを抜けて加速するためにはどのくらいのスピードでコーナー入っていけるかを経験している」フランツ・トストは、若手ドライバーを昇格させることには大賛成だが、次のレベルに進むタイミングを図ることの重要性を強調する。「ドライバーは、コースに出る頻度が高ければ高いほど新しい条件によりうまく適応することができる。若いドライバーは初めてそれを学ぶ」とフランツ・トストは語る。「もし彼がトップチームに参入いれば、期待は異なる。プレッシャーは高まり、そして彼は動員にでも頑張らなければならないと考えるかもしれない。そして、その反動でマシンをぶつけてしまうかもしれない」「さて、皆さん「ルクレールもフェラーリで非常に良い仕事をしているではないか」と言うかもしれない。彼も同じように本当にうまく準備を整え、すべてのジュニアクラスでセンショーショナルな優れたパフォーマンスを示してきた」「これはドライバーをしっかりと準備するのに3年かかるという説とは矛盾する。だが、通常では2~3年かかというのが私の意見だ」