トロロッソのF1チーム代表フランツ・トストは、今年レッドブル・レーシングに昇格するピエール・ガスリーが、以前にダニール・クビアトが陥ったような落とし穴にはまることはないと確信していると語る。昨年、F1で初めてフルシーズンを戦ったピエール・ガスリーは、ダニエル・リカルドのルノー移籍をきっかけに予定よりも早くトロロッソからレッドブル・レーシングへの昇格を果たすことになった。
ダニール・クビアトは、2014年末にセバスチャン・ベッテルがフェラーリに移籍したことで、同じように1シーズンのみでレッドブル・レーシングへと昇格。レッドブル・レーシングで何度か表彰台を獲得したダニール・クビアトだが、マックス・フェルスタッペンが台頭するなかで不甲斐ない結果が続き、2016年シーズン序盤にフェルスタッペンと交代するカタチでトロロッソに出戻っている。しかし、フランツ・トストは、ピエール・ガスリーは同じような運命を回避できるとし、その理由として、ガスリーがジュニアカテゴリーでより大きな経験を積んでいることを挙げた。「2人のドライバーには大きな違いがある。どうしてか? ダニールはGP3から直接F1でやって来たので、その時点ですでに大きなリスクだった。だが、彼は本当にスキルの高いドライバーなので、それを果たした」「言い方を変えれば、ピエール・ガスリーはまったく異なる教育を受けている」「彼はまず最初にルノー3.5ワールドシリーズを戦った。それは非常に良いシリーズであり、当時は非常に速いシリーズだった」「それから彼はF2(GP2)を2年間戦い、日本で1年間スーパーフォーミュラを戦った」「それは、経験、教育面における彼の基礎が、ダニール・クビアトよりもはるかに高いレベルにあることを意味する。クビアトはそれほど時間がなかった」「ダニールもトロロッソに2~3年留まるはずだったが、当時ベッテルがフェラーリに移籍したことで、レッドブルはドライバーを必要としていた。それが、最初からプログラムではなかったのはそれが理由だ」それでも、フランツ・トストは、1年間のブランクを経て今年トロロッソに復帰したダニール・クビアトは自分の価値を示すことができるはずだと支持する」「我々全員が、ダニール・クビアトが非常に熟練したドライバーであることを知っている。彼は過去にそれを示している」とフランツ・トストは強調する。「彼gGP3でチャンピオンシップを獲得し、2014年に我々と一緒にレースをしてい初年度にも彼はそこで非常に良いパフォーマンスを示した」「その後、彼はレッドブル・レーシングに移籍したが、私はすべてが少し速すぎたと思っている」「そうして彼は我々のところに戻ってきた。当時、我々のクルマはかなり問題を抱えていたし、それほど競争力がなかった」「その後、彼はフェラーリで1年間シミュレーターにいた。そこで彼はより多くのことを学ぶ機会を得た。そして今、彼はより成熟して帰ってきた」「我々は以前からダニール・クビアトを知っており、彼は我々のクルマに戻ってきた。ダニール・クビアトは良い仕事をするだろう。我々が期待ているようにクルマがうまく走れば、彼はまた良い仕事をしてくれるだろう」
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