スクーデリア・トロ・ロッソのチームマネージャーを務める務めるグラハム・ワトソンは、2020年にF1カレンダーのレース数が増えることになれば、チーム体制にローテーション制度を採用しなければならなくなると考えている。近年、F1カレンダーのレース数は着実に増えており、2019年のF1世界選手権は過去4年で3回目の史上最多の21戦のスケジュールとなる。
一方、2020年からはベトナムGPがカレンダーに加わることが予定されており、さらにF1のオーナーであるリバティ・メディアは、現在の会場との契約を更新しようとしながら、マイアミGPの開催を模索するなど在的な新しい場所の探索を続けている。通常、F1チームは各グランプリにコアとなるクルーを配置しているが、将来、F1カレンダーが拡大し続けることになれば、そのようなアプローチを変更する必要が出てくるとグラハム・ワトソンは考えている。ローテーションシステムを導入について考えなければならないかと質問されたグラハム・ワトソンは「正直、我々はほぼそのレベルまで到達していると思う」とコメント。「我々はすでにそれを維持するためにほとんどの部門で少しずつローテーションを開始している。しかし、レースメカニックとなるとそれは少しトリッキーになる」「来年(2020年)はベトナムでの新しいレースの開催が予定されている。それによってレース数が22戦に増えるのであれば、現場の人員をどのように運営していくかを真剣に再考しなければならなくなると思う」「私の仕事の一部は、モチベーションを保たえることだ。私はみんなに可能な限り多くの時間を与えようとしている。だが、カレンダーはとても忙しく、それは簡単な作業ではない」ホンダF1は今年からレッドブル・レーシングにもF1パワーユニットの供給を拡大するが、ホンダのリソースは平等に割り当てられると語る。「ホンダは完全にフェアだった。基本的に2018年に我々と仕事をしていたホンダの人員の50%を維持し、残りの50%がレッドブルに配置される。両方のチームが、2018年のスタッフを半分、新しいホンダのスタッフを半分ずつ獲得した。それは最善かつ最もフェアなアプローチだと思っている」とグラハム・ワトソンは語る。「新しい人たちが加わることを考えれば、チーム内で彼らを統合して、お互いに効率的に仕事をしていくためのベストプラクティスを見つけるために最善を尽くしていく必要がある。あらかじめ伝えられていたので、シンプルなプロセスになるはずだし、最初のテストが終わるまでには誰もお互いのことを精通しているだろう」