トロロッソ・ホンダは、2019年のF1ドライバーとしてアレクサンダー・アルボンを起用することを正式発表した。アレクサンダー・アルボンは、今年のF2選手権でジョージ・ラッセル、ランド・ノリスに次ぐランキング3位でシーズンを終えている。2019年はF2チャンピオンのジョージ・ラッセルがウィリアムズ、2位のランド・ノリスがマクラーレン、そして、3位のアレクサンダー・アルボンがトロロッソ・ホンダとトップ3全員がF1へと昇格する。
アレクサンダー・アルボンは、日産と契約してから2018/19シーズン以降のフォーミュラEへの参戦が決まっていたが、レッドブルが関心を示したことで事態は急変。11月26日(月)に日産はアレクサンダー・アルボンが“モータースポーツの異なる機会を受け入れる”ために契約を解消したことを発表していた。タイ系イギリス人のアレクサンダー・アルボン(22歳)は、2012年にレッドブルのジュニアプログラムを外されていたが、ダニール・クビアトとともにレッドブル・ファミリーに復帰することになった。アレクサンダー・アルボンは「来年、F1にいられるなんて本当に信じられない気分だ」とコメント。「シングルシーターのキャリアを通して、何度かアップダウンを経験してきた。2012年にはレッドブルから脱落し、その時からF1への道のりはかなり厳しいもになっていた。クルマに乗るたびに活躍できるように本当に懸命に頑張ってきた。僕を信じて2度目のチャンスを与えてくれたレッドブルとマルコ博士には心から感謝しなければならない。僕はずっとモータースポーツで生きてきたし、初めてマシンに乗った時からF1に行くことが夢だった。このようなチャンスを与えられたことは、とにかく信じられないことだ」 トロロッソ・ホンダのチーム代表のフランツ・トストは「アレクサンダーは2018年に印象的なF2シーズンを過ごした。彼は4勝を挙げ、チャンピオンシップを3位で終えている。レースで彼が多くのライバルをオーバーテイクしてきたことは、彼の準備が整い、F1でレースをするに成熟していることを示している。ダニールとアレックスという、2人の若く、とても強力で競争力のあるドライバーとともに、スクーデリア・トロ・ロッソは2019年を非常に楽しみにしている」 今シーズン、トロロッソ・ホンダのドライバーを務めたピエール・ガスリーは、2019年にレッドブル・レーシングへの移籍。初めてF1にフル参戦したブレンドン・ハートレーはわずか1年でF1を去ることになった。2019年、トロロッソ・ホンダは、ルーキーのアレクサンダー・アルボンと1年ぶりにチームに復帰するダニール・クビアトとともに新体制で挑む。