トロロッソの車体パフォーマンスマネージャーを務めるギヨム・ドゥゾートゥが、トロロッソ・ホンダのF1ロシアGPでの予選と旧スペックに戻すというホンダの決断について語った。トロロッソ・ホンダは、プラクティスに向けて、パワーユニット(PU)を前戦に使用したスペックのものに交換した。昨日のプラクティスの中で、新たなPUのセッティングに関してさらなる調整が必要と判断した上での決定となり、ロシアGPの予選、決勝ともに前戦と同じ仕様で走行する。
ギヨム・ドゥゾートゥは、パワーユニットを旧スペックに戻すというホンダの決断には完全に納得していると語る。「PUを元に戻したことによって、ストレートでの戦力的には昨日に比べれば少し落ちたかもしれない。新しくアップデートされたPUのキャリブレーションやシャシートのマッチング調整を行う必要があると感じたため、この決断に至った。グリッド降格は元々決定していたので、ホンダのこの決断には我々も完全に納得している」フリー走行3回目では、トロロッソ・ホンダの2台は、ともにハイパーソフトタイヤでの走行を行い、アタックシミュレーションやロングランなど、予定通りのプラグラムを進め、多くの周回をこなした。「FP3では、両マシンで予定していたプログラムを完了することができた。グリッド降格も考慮して、今日は通常のFP3ではあまり行わないロングランを試すことにした。そのおかげで両ドライバーには、このレースウイークで我々が重視している『決勝レースでの燃料とタイヤのマネジメント』の感覚をさらにつかんでもらうことができた」予選ではブレンドン・ハートレーがQ1で敗退。ピエール・ガスリーはQ2に進出したが、後方からのスタートが決定していることもあり、Q2を走行せずに予選を終了。Q1と同じ13番手となった。「予選セッションは計画通りに進み、ピエールがアタック1周目から速さを見せQ1を見事に突破してくれた。スリップストリームをうまく使ったことによってタイムアップにつなげていたが、Q2に進出できるペースで常に走れていたと思う。ペナルティで降格が決まっていたので、Q2で無理をすることはしなかった」「ブレンドンは予選で少し苦戦をし、Q2へ進出できる速さを1周目で見せることはできなかった。アタック2周目にはシロトキン選手(ウィリアムズ)が原因となった黄旗の影響により、アタックのチャンスを失ってしまった」「中団グループで戦うため、特にハイパーソフトからスタートするマシンたちの対策に重点を置いて、決勝レースでの戦略オプションをさらに検討し明日の決勝に挑みたいと思う」