トロロッソのテクニカルディレクターを務めるジェームス・キーは、ブレンドン・ハートレーのポルシェとFIA 世界耐久選手権(WEC)を戦った経験が、チームに“斬新な洞察力”をもたらしていると語る。今年、トロロッソ・ホンダでF1フル参戦を果たしているブレンドン・ハートレーは、2014年から2017年までポルシェでWECに参戦し、2度のタイトルを獲得。LMP1カーから最大限のパフォーマンスを引き出すための重要な経験を積んだ。
F1の現在のV6ターボ“ハイブリッド”のエンジンパッケージとポルシェで使用されているものとは構成する技術は異なるが、ブレンドン・ハートレーは、電気エネルギーの使用方法や燃料やタイヤのマネジメントについて新しいアイデアをトロロッソ・ホンダにもたらしているとジェームス・キーは語る。「ブレンドンが入って素晴らしことは、彼が状況について異なる捉え方とする部分だ」とジェームス・キーは Autosport にコメント。「燃料をセーブし、タイヤをセーブし、エネルギーの活用する方法は、そこに完全に新しいインプットとなっている。我々がやっていることにいくつか貴重な洞察をもたらしているのは間違いない。それはシンルグシータードライバーとのより標準的なアプローチではやっていなかったであることだ」「テクノロジーは技術移転がないほど十分に異なっている。検討し、それを調査する方法としてのよりプロセス的なことだ」「それはホンダにとっても良いことだと思うが、斬新な洞察を得られることをチーム全体にとって良いことだ」ブレンドン・ハートレーは、耐久レースの経験から燃費を最大限に引き出すという点で特定のアドバンテージをもたらせると考えている。自分がトロロッソとホンダに何をもたらせるかと質問されたブレンドン・ハートレーは「僕たちは(WECで)燃料をかなり制限されていたので、非常に効率的でなければならないことにかなり慣れている。そこはアドバンテージになると思っている」とブレンドン・ハートレーはコメント。「燃料が非常に制限されているレースでは、それは十分な強みだと感じている。もちろん、そのようなプロジェクトに取り組むことはあらゆる価値がある。全ての経験が良い経験だ」だが、ブレンドン・ハートレーは、F1はLMP1よりもハイブリッドシステムの複雑さが軽減されているため、ドライバーがインプットできる部分は少ないと考えている。ブレンドン・ハートレーは、ポルシェのLMP1カーが4輪駆動でロントホイールを通して電気パワーを配備していたことをその主な理由として挙げた。「F1ではインプットは少ない。マシンは4輪駆動ではないからね」とブレンドン・ハートレーはコメント。「4WDでは電気エンジンはフロントアスクルだけをコントロールし、内燃エンジンはリアだけをコントロールする。多くのドライバーはその2つをシームレスに機能させられるようにインプットを与えていた」「レースや舞台裏で管理しなければならないことはいくつかある。でも、全体的に言えば、ドライバーにとってはそれほど多いわけではない。全チームが最初から全てをかなり正しく行えるように舞台裏で十分なシミュレーションを行っている。
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