トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーは、チームにはバーレーンGPでの4位から一転して、翌周の中国で悲惨なパフォーマンスに陥った原因について“分析しなければならないことがたくさんある”と語る。F1中国GPの予選でピエール・ガスリーはQ1敗退。チームメイトのブレンドン・ハートレーはQ2に進出したものの、決勝ではともにパフォーマンスを発揮できず、レース中盤に順位を入れ替えようとした際にミスコミュニケーションで同士討ちを演じるという失敗を犯した。
トロロッソは、ロングストレートのある上海インターナショナル・サーキットでは、ライバルと比較して劣るホンダのエネルギー回生システムを搭載することもあり、バーレーンよりも中国で悪化することを予想していた。ピエール・ガスリーは、金曜日のプラクティス後はミッドフィールドのライバルに対してその不足分を埋められると考えていたが、その後のセットアップ変更で予選にむけて“大幅にパフォーマンスを失った”と述べており、それをレースにも引きづってしまったと述べた。「全体的にタフだったし、厳しい週末だった」とピエール・ガスリーは振り返る。「メインのライベルと比較して僕たちにはペースがなかった。たった1週間であれほどまで多くのパフォーマンスを失った原因を理解する必要がある。僕たちには分析しなければならないことがたくさんある」「僕たちは異なるセットアップを試した。それが正しい方向に進まなかったのは明らかだ。少なくともそれはわかっているけど、もっと詳しく、より深く分析していく必要がある」ピエール・ガスリーは、中国での予選の気温がバーレーンの約半分となる15℃まで落ち込んでいたことを原因にすることはできないとし、気温がやや上昇した日曜日でも“まだミディアムタイヤを働かせるのが非常に難しかった”と指摘した。「バランスがこれまでほど良くなかったのは明らかだった。ロングストレートがあり、長いトラクション(ゾーン)があるトラック自体が合っていなかった可能性の方が高いと思う」中国GPでのトロロッソ・ホンダのパフォーマンスは開幕戦オーストラリアでの厳しい状況と似ていた。オーストラリアでは両方のドライバーがQ1で敗退し、別々の問題によてほぼ最下位での戦いを強いられた。中国での予選でピエール・ガスリーを上回ったブレンドン・ハートレーは、他チームも悩まされた上海の強い風に特にトロロッソ・ホンダが悩まされていたと考えている。バーレーンと比較してトロロッソ・ホンダが苦戦した原因についてブレンドン・ハートレーは「ひとつは少し風が強かったことだ。全員にとってどれは同じだということはわかっているけど、それは全員に違った影響を及ぼす」と説明。「2つ目はトラックのスタイルが非常に異なることだ。これから僕たちは長めのコーナー、長めのエントリー、出口でパフォーマンスがなかった原因を理解する必要がある」「よりストップ&ゴー特性で、暑くて、風が弱かったバーレーンの方が僕たちははるかに速かった。1週間で悪化した理由を理解することが僕たちの目標だ」