トロロッソ・ホンダは、前戦バーレーンGPで見せた走りを中国GPでも示すことを目指す。開幕戦では厳しいスタートとなったトロロッソ・ホンダだった、バーレーンではピエール・ガスリーが“ベスト・オブ・ザ・レスト”となる4位入賞を果たし、ホンダが2015年にF1復帰した以来の最高位の結果を残した。
F1中国GPの舞台となる上海国際サーキットは、低速/中速コーナーと2本のロングストレートを併せ持つパワーユニットに厳しいトラックレイアウトとなるが、バーレーンからの勢いを継続させるべく上位を狙う。ピエール・ガスリー「上海インターナショナル・サーキットへは、レッドブルのリザーブドライバーとして一度訪れたことがあるけど、実際にマシンに乗るのは今週末が初めてだ。新しい場所、新しいサーキットは常に刺激をもたらしてくれるので、このサーキットで走るのが楽しみだ。多くのF1ドライバーと同じく、僕もプレイスレーションをプレイするけど、ゲーム上ではこのサーキットを走るのが好きだ。早く実際に走ってみたい。最初の2コーナーは非常に長いので、チャレンジングなものになるかもしれない。金曜日にできる限り早く順応するのが、いい週末を迎えるカギだと思っているけど、基本的には、新しいサーキットに慣れるのにそこまで時間がかかるタイプではないでし、今週末もそうなるといいね。まだ上海をじっくり観光できていないので、それも楽しみにしている。違う国に行って、僕の故郷であるフランスやヨーロッパと異なる文化、生き方を体験することはいつもすばらしい体験だ。もちろん、上海にはかつてフランス租界があったこともよく知っているけどね!」ブレンドン・ハートレー「僕はこのサーキットでは世界耐久選手権(WEC)で何度か走った経験があり、2度の優勝と2位表彰台を獲得している。なので、今週末のレースも自信を持って臨める。WECのレースは6時間に及ぶけど、3人で交代しながら走るので、実質は一人あたり約2時間になる。これはF1のレース時間とそんなに変わらない。上海インターナショナル・サーキットは僕のお気に入りのトラックだ。非常にチャレンジングで、かつタイヤ消耗が激しい箇所もある。特にさまざまなライン取りが可能なターン1では、内側からのオーバーテイクも起きやすく、ドライバーやファンにとってエキサイティングなものになるだろう。また、バックストレートに突入する前には非常に長い右曲がりのコーナーがあり、ここは左のフロントタイヤの消耗が激しいスポットだ。なので、今週末はタイヤマネージメントが重要になる。上海は国際色豊かで、中国ならではのカルチャーも感じられるすばらしい都市だ。でも、第2戦バーレーンGPからの連戦となり、非常に忙しい週末が待っているし、観光はもう少し後の機会にしようと思っている」田辺豊治 (ホンダF1 テクニカルディレクター)「厳しい結果に終わった開幕戦から一転、第2戦のバーレーンGPではすばらしい結果を得ることができました。この勢いを維持し、チームは2週連続開催の地となる上海に向かいます。上海国際サーキットは、低速/中速コーナーと2本のロングストレートを併せ持つトラックレイアウトです。ここまでの2戦とは異なるサーキット特性で、パワーユニットにはより大きな負担がかかります。また、この時期の上海は天候が不安定なことでも知られており、それに対する準備を含め、いつも以上にパワーユニットのセットアップが重要になると考えています。バーレーンで見せた力強い走りを中国GPでも見せられるよう、短い時間で集中して準備を進めます」関連:2018年 F1中国GP テレビ放送時間&タイムスケジュール