トロロッソ・ホンダのドライバーを務めるブレンドン・ハートレーとピエール・ガスリー、そして、ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治が、2018年のF1第2戦バーレーンGPへの意気込みを語った。新生トロロッソ・ホンダの初戦となった開幕戦オーストラリアGPでは、ブレンドン・ハートレーが周回遅れの最下位15位、ピエール・ガスリーがMGU-Hのトラブルによるリタイアを厳しい船出となった。
ホンダF1は、ピエール・ガスリーのF1パワーユニットをHRDさくらで調査。ピエール・ガスリーのパワーユニットはICEまでダメージが及んでおり、2戦目にして早くもMGU-H、ターボ、そして、ICEを投入すること決定。また、対策を施したMGU-Hとターボは万全を期してブレンドン・ハートレーにも投入。トロロッソ・ホンダの両ドライバーは早くもハンデを背負うことになった。第2戦の舞台となるバーレーン・インターナショナル・サーキットは、開幕戦とは異なり、ピエール・ガスリーはGP2、ブレンドン・ハートレーはWECで経験のあるサーキット。開幕戦での懸念を振り払うべく、バーレーンGPに挑む。ブレンドン・ハートレー (トロロッソ・ホンダ #28)「バーレーンは、2015年の世界耐久選手権で、当時のチームメートだったティモ・ベルンハルト、マーク・ウェバーと初めて世界タイトルを獲得した場所なので、いい思い出がある。だから、ここに戻ってくることができて嬉しい。ここは、カレンダー中で自分が最も得意とする場所ではないけおd、よく知っているサーキットではある。前戦のメルボルンは、ポイントの獲得こそでなかったが、基本的にはポジティブだった。バーレーンでは、前戦よりもっといい結果を獲得できるはずだ。今週末の目標は、開幕戦と同じく、F1で初のポイントを得ることだ」ピエール・ガスリー (トロロッソ・ホンダ #10)「バーレーンと言えば、2015年にGP2(現在のF2)で獲得したポールポジションのことを思い出す。ここは僕の好きなサーキットだし、F1のマシンで走るのは初めてだ。バーレーンはかなり暑いけど、ナイトレースになるので、その点もこれまでと違っていて楽しみにしている。一番のお気に入りではないけど、非常におもしろいサーキットだ」田辺豊治 (ホンダF1 テクニカルディレクター)「非常に厳しい結果に終わった開幕戦を経て、チームは第2戦の開催地、バーレーンに向かいます。メルボルンでは、レース中にガスリー選手のPUのMGU-Hにトラブルが発生し、その影響でICEにもダメージを受けました。そのため、今回のバーレーンGPにはMGU-Hとターボ、ICEを交換して臨みます。MGU-Hとターボは、オーストラリアで抱えたトラブルの解析を行い、対策を施したものを投入する予定です。解析結果を踏まえ、万全を期すため、今回はハートレー選手にもガスリー選手と同じMGU-Hとターボの投入を決定しました。年間で使用可能なPUが3基に制限されている中、2戦目で2基目のコンポーネントを投入することは非常に重い決断です。この先、同じことを繰り返すことが無いように開発を続けます。開幕までは非常にいい流れで来ていただけに、チームやファンの期待を裏切るような結果になったことはとても残念に思っています。ここ、バーレーン・インターナショナル・サーキットはPUにとってタフな環境ですが、一歩一歩、進化を見せられるよう、まずは目の前の戦いに挑みます」