トロロッソ・ホンダは、悪天候に見舞われたF1バルセロナ合同テスト3日目にブレンドン・ハートレーが午後に2周のみの走行で終了した。スペイン・バルセロナでのテスト3日目、前日に降り始めた雪は、未明から朝にかけてその強さを増し、同地ではとても稀な積雪状態となった。除雪やコースコンディションの整備のため、予定の午前9時には開始されず、シグナルブルーとなったのは正午。その後も、雪は雨に変わったものの気温は上がらず、テストを実施するには厳しいコンディションが続いた。
トロロッソ・ホンダは、走行の準備をして、コンディション回復を待った。コンディションは好転しなかったが、午後4時前に3日目のテストを担当するブレンドン・ハートレーがピットアウト。1周してピットに戻る。そして午後5時40分に再度コースインし1周を走行。結局、テスト3日目はこの2周のみの走行となった。テストは3月1日(木)までの4日間と、3月6日(火)から9日(金)までの4日間、計8日間が行われる予定。最終日はピエール・ガスリーが走行を担当する。ブレンドン・ハートレー「再舗装されて滑りやすい路面の影響と、このような低温のコンディションでは、十分にグリップを得られる温度までタイヤを温めることはほとんどできませんでした。今日はメルボルンへ向けた準備として2~3の項目を試しましたが、いくつか新しいパーツを投入できたことはよかったと思います。また、レース時にグリッドにつくまでの作業フローの確認や、ステアリングホイール交換の練習などを行い、有用なデータを得ることもできました。ドライコンディションでの走行ができなかったのは残念ですが、きっと次回のテストで実現すると思っています。ここまで、ドライバビリティーは素晴らしく、信頼性にも問題なくきていますので、いいスタートが切れていると感じます」ジェームズ・キー (トロロッソ テクニカルディレクター)「午前は雪が積もり気温は0℃以下、午後は大雨で路面に水が溜まるというコンディションでした。数周のみ走行して少し確認を行いましたが、通常のテストが行えるようなコンディションではありませんでした。その分、ガレージで走行以外のテストに時間を割くなど、この状況でできることに取り組みました。ブレンドンとチームにとっては走行距離を失ってしまうかたちとなりましたが、天候はだれにもコントロールできませんし、みんなが同じ状況です。1日目、2日目の午後、そして今日と、コンディションによって走行が制限されてしまったので、残りのテスト期間ですべきことが多く残っています。目標をまっすぐに見据え、できるだけばん回できるように取り組んでいきます」田辺豊治 (ホンダF1 テクニカルディレクター)「正直に言って、バルセロナでの降雪は驚きでした。開幕前にサーキット走行ができる非常に限られたチャンスですので、丸一日走行できなかったことは大変残念です。ただ、どのチームにとっても状況は同じです。それでも、走行できない間も、データ解析やレースでグリッドに着く際のプロシージャー確認等をToro Rossoと一緒に行い、レースに向けて有意義に時間を使うことができました。明日も雨の予報が出ていますが、気温は上昇するようです。少しでも走行を行い、いいかたちで今年の第1回目のテストを締めくくれればと考えています」関連:【動画】 F1バルセロナ合同テスト3日目 ダイジェスト
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