トロ・ロッソのチーム代表フランツ・トストは、ホンダのワークスエンジンを搭載する2018年にトロロッソ・ホンダにはコンストラクターズ選手権4位を争う力があると考えている。過去数シーズン、トロ・ロッソはコンストラクターズ選手権でトップ5フィニッシュを目標に掲げてきたが、2016年はフェラーリの1年落ちのパワーユニット、昨年はルノーのパワーユニットの信頼性不足によってその努力は妨げられてきた。
ホンダとのワークスパートナーシップにむけて、フランツ・トストは、過去に手が届かなかったのはメルセデス、フェラーリ、レッドブルだけであり、2018年も目標は同じでなければならないと主張した。まだホンダのF1パワーユニットで走行してはいないこともあり、2018年のトロロッソ・ホンダの目標について質問されたフランツ・トストは「それに答えるのは難しい」と RACER にコメント。「我々はもう一度トップ5以内でフィニッシュしなければならない。それは2017年と同じストーリーだ。上位3位はないし、それは忘れよう。別のリーグであり、別世界だ。彼らには良い大きな財政リソースがあり、はるかに大きなチームだ。だが、4位以降のポジションは全てが可能だ。フォース・インディアは我々と似たような予算で運営している。ウィリアムズもそうだ」「マクラーレンもかなり競争力をつけてくると思うし、ルノーも前進を果たすだろう。だが、4位以降のポジションはすべてが可能だ。我々はもう一度良いマシン、競争力のあるマシンを造らなければならない。我々には成功したポジションを争うための材料は揃っている」フランツ・トストは、マクラーレンとルノーの競争力は測るのは難しいが、過去数年のチームのリソースを元に考えれば、トロ・ロッソにはウィリアムズやフォース・インディアの前に出るために大きく欠けているものはないと語る。「この段階でウィリアムズとフォース・インディアが、この冬でどれくらいのことを達成してくるかはわからない。彼らは突然1億ポンド(約153億円)のスポンサーシップを見つけてくるかもしれない」とフランツ・トストはコメント。「だが、我々は同じようなレベルで仕事をしているし、我々が彼らに近づけないという言い訳はできない。彼らを倒すことはもうひとつの課題だが、そのレベルに到達しなければならない」トロロッソ・ホンダは、2018年にピエール・ガスリーとブレンドン・ハートレーという二人合わせて9戦のグランプリ経験しかない経験の浅いドライバーラインナップで戦う。だが、ライバルに見据えるウィリアムズもルーキーのセルゲイ・シロトキン(22歳)とランス・ストロール(19歳)という最年少ラインナップを起用する。トロロッソ・ホンダは、プレシーズンテスト初日となる2月26日(月)にカタロニア・サーキットのピットレーンで201年F1マシン『STR13』を披露。報道では、その5日前の2月21日にフィルミングデーを利用してイタリアのミサノ・サーキットでホンダのF1パワーユニットを搭載したマシンのシェイクダウンを実施するとされている。