トロ・ロッソのチーム代表フランツ・トストは、ルノーにパワーユニットの信頼性を改善し、パフォーマンスを向上させることを求めている。それほど予算規模の大きいチームではないトロ・ロッソだが、ジェームズ・キーがデザインしたSTR10は2015年のF1グリッドでベストのシャシーのひとつだとみられている。
しかし、レッドブルのジュニアチームであるトロ・ロッソは、コンストラクターズ選手権で8位にとどまっている。後ろにいるのは苦戦するマクラーレン・ホンダとマノー・マルシャだけだ。トロ・ロッソは、メルセデス、フェラーリ、ウィリアムズ、レッドブルに次ぐランキング5位という目標にしており、フランツ・トストは「カレンダーにはまだ10戦ある」と Speed Week に述べた。「STR10はとても優秀なシャシーだ。我々の両ドライバーは卓越した才能の持ち主であり、最高の仕事をしている。また、チームのワーキングメソッドはゆっくりとF1スタンダードに近づいている」 「今の我々が弱い位置にある原因は信頼性不足だ。9レースでチェッカーフラッグを見れなかったことが8回もあれば、ワールドチャンピオンシップのトップ5には入れない」「アクシデントやチームのエラーと同様に、それがメインの理由だ。我々には信頼性の脆弱性をパートナーと共にできるだけ早く解決する必要がある」トロ・ロッソの“パートナー”とはパワーと信頼性の不足で批判を浴びるルノーだ。ルノーは、路線変更してロータスからチームを買い戻し、ワークスチームを再建しようとしていると噂されている。 しかし、フランツ・トストは、ルノーが2015年の問題を解決するために今も懸命に働いていると考えている。 「彼らは信頼性に対して多くの取り組みをしている。次の段階はパフォーマンスの改善のはずであり、今は信頼性がコントロール下に置かれていることを望んでいる」