エイドリアン・スーティルは、2009年にポールポジションと表彰台を獲得したときのような驚異的なパフォーマンスを今年のベルギーGPで再現するのは難しいと考えている。昨年のベルギーGPでは、当時フォース・インディアのドライバーだったジャンカルロ・フィジケラがポールポジションを獲得。レースでも2位に入り、これが彼のフェラーリ入りを実現させた。
さらに2週間後のモンツァでも、フィジケラのチームメイトだったエイドリアン・スーティルが予選でフロントローを獲得。レースではファステストラップを記録し、4位でフィニッシュした。今年フォース・インディアは47ポイントを獲得してコンストラクターズランキング6位につけてはいるが、最近はウィリアムズとザウバーの射程圏内に捕えられている。エイドリアン・スーティルは、高速サーキットであるスパ・フランコルシャン、モンツァに自信を見せるが、2009年の再現は期待していないと語る「去年は素晴らしいクルマがあった。大きなアドバンテージだった。でも、もうそのアドバンテージはない」とスーティルはインドのメディアにコメント。「でも、今後のレースでは多くのポイントを獲得できるはずだ。スパとモンツァでは大きなチャンスがある」しかし、スーティルは、ブロウンディフューザーの完成、稼働の遅れのため、その他レースでのパフォーマンスにはあまり確信を持てていないようだ。「今のうちにアップグレードをしておかなければならない。ディフューザーではライバルに少し遅れをとっている」ルノーのロバート・クビサも同様のことを述べており、2010年終盤戦に向けてFダクトの実用化が不可欠だと語る。「モンツァとスパでは絶対に必要だ」とクビサはドイツの Auto Motor und Sport に語った。
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