SUPER GT 第6戦 鈴鹿1000kmの予選が26日(土)、鈴鹿サーキットで行われた。GT500クラスはNo.24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R(佐々木大樹/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)が、KONDO RACING(近藤真彦監督)にとって初のポールポジションを獲得。GT300クラスはNo.25 VivaC 86 MC(松井孝允/山下健太/近藤翼)がシーズン3回目のポールポジションとなった。
鈴鹿1000kmは1966年から始まった“伝統の一戦”であり、2006年からSUPER GTのシリーズ戦として行われてきた。だが“鈴鹿1000km”としては今年が最後の開催となる。GT500クラス予選1位:No.24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-Rジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ「朝の公式練習は雨の影響もあって、ちょっと予想外でした。でもクルマのバランス的には、走り始めた時から悪くなかったです。それで午後の公式予選に向けて調整して行ったらセッション後半にはクルマのフィーリングがもっともっと良くなっていきました。公式予選は、(佐々木)大樹がQ1突破して繋いでくれたしQ2もクルマが完璧だったし、クリーンなラップで良いアタックができました。最後の鈴鹿1000kmでポールを獲ることができて嬉しいですね」予選2位:No.19 WedsSport ADVAN LC500国本雄資「コースレコードは出せたんですが…。2位でちょっと悔しいです。けど、自分の中ではしっかり走れたし、アタックもできたし。うーん、でもまぁあのタイムを見ると正直無理だったと思いました。朝の雨の影響があったので、練習走行のセッション中はやることが色々あって時間が押してしまいました。それにフィーリングもあまり良くなかったので、逆にガソリンを搭載してロングの状況を見たりするなど、当初の予定を変更しました。予選ではそこからイメージするクルマを作ることができて、Q1、Q2に向けてもうまくアジャストすることができたので、チームとしていい仕事はできたんじゃないかなと思います。いいアタックだったし、長い1000kmなので予選順位はさほど大きな影響はないと言われますが、ただドライバーとしては予選ってすごく重要で、それに僕は鈴鹿がすごく好きなので、そこで軽いガソリン、高いグリップのタイヤで走るというのはすごく気持ちいいことなんです。だからこそトップを獲りたかったですね。まぁ1000kmと長いので、コンスタントに走れるクルマを作っていって明日は逆転できるようにしたいです」予選3位:No.17 KEIHIN NSX CONCEPT-GT塚越広大「鈴鹿1000kmに向けて、ここでの公式テスト、その後の2レースを踏まえてのクルマのセットを色々と探していました。その中で、午前中はいいセットまでたどり着けなかったので、過去を振り返ってどのセットにしようかとチームと話し合いました。結果、一番調子いいだろうというセットで小暮(卓史)さんがQ1に出ました。バランス自体は悪くはなかったのですが、逆に良くなった分だけ攻めきれなかったというコメントをもらったんです。そこで、さらに僕自身が気になっていた部分だけ微調整してQ2に出ました。小暮さんのコメントを信じてアタックしたのですが、自分としても結構がんばることができました。細かいことでは反省すべき点もあるのですが、明日のことを考えたら悪くないポジションだと思います。周りのタイムを見ると、もしかしてソフトタイヤを選んでいるのかなと思うし、それを踏まえても明日はいいポジションからスタートができるので、とりあえず自分たちの力をしっかりと出すことを一番に考えています。1000kmという長いレースでは、まずチームとしての自力の速さをしっかりと確立させることが大事なので、あまり細かいことを考えずシンプルに1周をいかに速く走るかをしっかり考えていきたいですね」予選4位:No.64 Epson Modulo NSX-GT松浦孝亮「(コース上が)クリアなタイミングでチームがコースに出してくれました。朝のウォームアップでは調子が悪かったんです。そこからチームとダンロップ(タイヤ)が一緒になって解決策を見つけてくれました。シャシー、タイヤのそれぞれの方面でできることを全部やってくれました。ラーメンでいうところの”全部のせ”状態ですね(笑)。そしたら結構、”いいゾーン”に入ったんです。ベルトラン(バゲット)がまず今シーズン初のQ1突破を果たしてくれました。自分がガツン!とアタックするのも今年初だったんですが、朝のセッションでは新品タイヤを履いていないし、1分54秒8しか出ていない(サーキットサファリ時の自己ベストタイム)ところから7秒もタイムアップするイメージアップがなかなかできませんでした。僕はHondaの中で最年長なんですが、こういう形で結果を残せることができたので、キチンと仕事ができたかなと思います。これまでずーっと苦しいシーズンが続いていたので、スタッフの笑顔を見ることができたし、予選で2列目に並べたこともうれしいし、中嶋(悟)監督からも「本当によくやった」と言ってもらえたのが一番うれしかったですね。明日は長いレースなのでここはここで一区切りし、1000kmでの6スティントでミスのないよう、最後まで諦めずがんばります」GT300クラス予選1位:No.25 VivaC 86 MC山下健太「ポールポジションを獲ることができて嬉しいです。走り始めはクルマのバランスが良くなかったけれど、予選までには(監督でエンジニアも兼任する土屋)武士さんが乗りやすいクルマに直してくれました。82kgのウェイトハンディを載せていますが、感覚的にはそれを感じないくらいクルマのフィーリングは素晴らしかった。ポールポジションだけでなく、これまでのコースレコードを更新することもできて、本当に嬉しいです」予選2位:No.7 Studie BMW M6中山友貴「朝の公式練習はまだ雨が残っている状況でのスタートでしたが、川端(伸太朗)選手が安心して予選にいけるように彼の乗る時間を確保してあげたいと思う一方、クルマのセットアップも進めなくてはいけないという状況でちょっとツメが甘かったかなと思う部分はありました。ただやれる範囲のことはやりましたし、それに対してはしっかりクルマのレベルを上げることはできたかなと思っています。僕自身のアタックはデグナーのひとつめはもう少しタイムを上げられたかなという感触はありますけど、ほぼ気持ち良く思い切り走ることができました。決勝に向けては、前回の富士でも25号車と走る場面があって(向こうの)クルマの動きは分かっているので、勝負は最終スティントかなと思っています。ただまずはそれ(最終スティント)まで...