2025年 スーパーGT 第2戦・富士ラウンドの公式予選が5月3日(土)に行われ、GT500クラスはNo.38 KeePer CERUMO GR Supra(石浦宏明/大湯都史樹)、GT300クラスはNo.777 D’station Vantage GT3(藤井誠暢/チャーリー・ファグ)がポールポジションを獲得した。ゴールデンウィーク中に開催されたSUPER GT第2戦・富士ラウンドの公式予選は、GT500・GT300ともに白熱のタイムアタックが展開された。
■GT500クラス:大湯都史樹、移籍後初のポールポジションGT500のQ1ではNo.19 WedsSport ADVAN GR Supraの国本雄資が1分26秒490でトップ。2番手にNo.16 ARTA MUGEN CIVICの大津弘樹、3番手にNo.38 KeePer CERUMO GR Supraの石浦宏明が続いた。上位14台が1秒以内にひしめく接戦の中で、国本が0.3秒以上の差をつけて抜け出した形となった。Q2では、No.38の大湯都史樹が5周目に1分26秒093を叩き出し、自身にとっては2023年SUGO以来となるポールポジションを獲得。クラッシュからの修復を経て挑んだ予選で、石浦とともにチームの努力に結果で応えた。2番手にはNo.19の阪口晴南、3・4番手にはARTAの2台、No.16とNo.8が続いた。また、日産勢唯一のQ2進出となったNo.3 Niterra MOTUL Zは佐々木大樹が5位を獲得。昨年王者のNo.1 au TOM’S GR Supra(山下健太/坪井翔)は6位で予選を終えた。■GT300クラス:ファグがD’station Vantage GT3で最速GT300クラスでは、No.777 D’station Vantage GT3のチャーリー・ファグが予選トップタイムを記録し、クラスのポールポジションを獲得。安定した走りで他を寄せ付けず、5月4日の決勝を最前列からスタートする。2025年 スーパーGT 第2戦 予選結果■GT500クラス1.#38 KeePer CERUMO GR Supra 1分26’0932.#19 WedsSport ADVAN GR Supra 1分26秒1763.#16 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT 1分26秒3674.#8 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT 1分26秒4525.#3 Niterra MOTUL Z 1分26秒4666.#37 Deloitte TOM’S GR Supra 1分26秒5527.#1 au TOM’S GR Supra 1分26秒719 8.#39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra 1分26秒9079.#17 Astemo CIVIC TYPE R-GT 1分27秒31210.#64 Modulo CIVIC TYPE R-GT 1分27秒39511.#14 ENEOS X PRIME GR Supra 1分27秒34112.#12 TRS IMPUL with SDG Z 1分27秒35813.#100 STANLEY CIVIC TYPE R-GT 1分27秒36814.#24 リアライズコーポレーション ADVAN Z 1分27秒39915.#23 MOTUL AUTECH Z 1分28秒020■GT300クラス1.#777 D’station Vantage GT3 1分34秒8202.#61 SUBARU BRZ R&D SPORT 1分34秒8823.#7 CARGUY Ferrari 296 GT3 1分35秒3774.#5 マッハ車検 エアバスター MC86 マッハ号 1分35秒7225.#45 PONOS FERRARI 296 1分35秒7376.#2 HYPER WATER INGING GR86 GT 1分35秒7957.#52 Green Brave GR Supra GT 1分35秒9408.#11 GAINER TANAX Z 1分35秒9479.#60 Syntium LMcorsa LC500 GT 1分36秒10110.#87 METALIVE S Lamborghini GT3 1分36秒15011.#18 UPGARAGE AMG GT3 1分36秒22712.#4 グッドスマイル 初音ミク AMG 1分36秒29013.#56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R 1分36秒29814.#65 LEON PYRAMID AMG 1分36秒48315.#31 apr LC500h GT 1分36秒56216.#26 ANEST IWATA RC F GT3 1分36秒75817.#62 HELM MOTORSPORTS GT-R 1分36秒79118.#22 アールキューズ AMG GT3 1分37秒19019.#666 seven × seven PORSCHE GT3R 1分36秒61320.#48 脱毛ケーズフロンティアGO&FUN猫猫GT-R 1分37秒43821.#96 K-tunes RC F GT3 1分36秒98922.#0 VENTENY Lamborghini GT3 1分37秒51023.#360 RUNUP RIVAUX GT-R 1分37秒05624.#9 PACIFIC アイドルマスター NAC AMG 1分37秒58525.#30 apr GR86 GT 1分37秒10426.#20 シェイドレーシング GR86 GT 1分37秒77027.#6 UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI 1分37秒36828.#25 HOPPY Schatz GR Supra GT 1分38秒253コメント■GT500クラスNo.38 KeePer CERUMO GR Supra石浦 宏明今日の朝(公式練習)の段階で、大湯(都史樹)選手が走っている時に「クルマのフィーリングがすごくいい」という無線は聞いていたんですけど、選んでいるタイヤが朝のコンディションにはそこまでマッチしていなかったところがあって、若干不安も抱えていました。エンジニアが予選に向けてセットアップをアジャストしてくれて、それプラス、コンディションとタイヤのマッチングもすごく良くなってきて、想像していた以上にグリップを感じることができました。ここ最近、予選で感じているクルマのフィーリングのなかで一番いい感触がある状態でしたし、チームが乗りやすいクルマに仕上げてくれて、気持ち良く予選を走ることができました。このクルマであれば、大湯選手だったらポールポジションを獲ってくれるんじゃないかなと期待しながら(Q2を)見ていました。このゴールデンウイークの富士で、自分としてはGT500で3回勝っていると思うんですけど(*)、相性がいいというか結果が残っているレースですし、大湯選手との初優勝も懸かっているのでがんばりたいと思います。※記録では石浦は5月2~5日の富士大会では4勝を挙げている(2010年第3戦:35号車/大嶋和也、2012年第2戦:39号車/脇阪寿一、2017年第2戦;38号車/立川祐路、2019年第2戦:38号車/立川祐路)。大湯 都史樹(Q2の)出走前はまさかポールポジションを獲れるとは思わなかったんですけど、石浦(宏明)選手もQ1からいい走りを見せてくれて、僕もなんとか自分の最大限のパフォーマンスを出したいなという思いもありました。(開幕戦でクラッシュして)一度クルマがバラバラになってしまって、そこからギリギリのギリギリでクルマが出来上がって、それで(ポールポジションが)獲れた……朝の段階からクルマはすごくいい状態でトラブルなく走れていたので、ここまで作り込んでくれたチームにも感謝ですね。昨年のSUGOの時はちゃんとしたポールポジションを獲れなかったので(*)、しっかり38号車が強くなっているということを証明できて、本当に良かったです。3時間レースは本当に長いですし、こういう長いレースは精神的にもそうですけど、ミスの許されない戦いが常に続くので、それを戦い抜くことが優勝に近づくポイントになってくるのかなと。明日はチーム全員でしっかり戦い抜きたいと思います。*天候不良で予選中止となり、公式練習のタイムで38号車が決勝スターティンググリッドの1番となった。このため、公式としてはポールポジション(予選1位)の記録ではない。■GT300クラスNo.777 D’station Vantage GT3藤井 誠暢まずはポールポジシ...