2022年 SUPER GT 第5戦の公式予選が8月27日(土)に鈴鹿サーキット(1周5,807m)で行わ、GT500クラスはNo.23 MOTUL AUTECH Z(松田次生/ロニー・クインタレッリ)のクインタレッリが、自身2019年以来、今季デビューのNissan Zにとっては初のポールポジション(予選1位)を獲得。GT300クラスは、No.10 TANAX GAINER GT-R(富田竜一郎/大草りき/塩津佑介)の大草が初のクラス予選1位となった。2チームは、明日8月28日の決勝レースを各クラスの最前列からスタートする。
この日の鈴鹿サーキットは午前から曇り模様。しかし気温は午後に0度を超え、蒸し暑さを感じるコンディションだ。午前の公式練習での赤旗中断などもあって、公式予選は20分遅れで進行し、GT500クラスのQ1は午後3時53分にスタート。Q1に出走するGT500クラスの15台は、開始から2分後にコースに入っていく。各車共にほぼ2周のウォーミングアップラップを経てタイムアタックに突入した。最初にNo.17 Astemo NSX-GT(塚越広大)が1分45秒735を記録し、これがターゲットタイムになる。続いてNo.38 ZENT CERUMO GR Supra(石浦宏明)が1分45秒365と更新する。そして、チェッカーラップにNo.16 Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT(大湯都史樹)が1分45秒219の快走を見せて、トップを奪った。だが、第2戦から第4戦まで連続ポールポジション獲得中のNo.19 WedsSport ADVAN GR Supra(阪口晴南)も0.025秒の僅差で2番手と迫ってみせた。さらに、No.23 MOTUL AUTECH Z(松田次生)が3番手に浮上する。これでQ1は終了。Q1トップは16号車NSX-GTも、2、3位は19号車GR Supra、23号車Zとトップ3を3メーカーが分け合う恰好となった。また第3戦鈴鹿で優勝のNo.3 CRAFTSPORTS MOTUL Z(千代勝正)、第2戦富士で優勝のNo.8 ARTA NSX-GT(福住仁嶺)、第4戦富士で優勝のNo.37 KeePer TOM'S GR Supra(宮田莉朋)は9、10、11位でQ2には進めなかった。GT500クラスのQ2は午後4時30分にスタート。Q1同様10分間の走行で、トップ8の順位を決める戦いだ。このセッションも約2分が経過してから、8台が順にコースインする。2周のタイヤウォーミングアップを終え、最初にアタックに行ったのは今回もNo.17 Astemo NSX-GT(松下信治)で、1分45秒349を記録。これに挑んだのはNo.16 Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT(笹原右京)だが僅かに及ばず2番手。以降はチェッカーラップとなり、タイムを出したら終了だ。ここで、第3戦鈴鹿のポールシッターであるNo.19 WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資)もNSX-GTの2台に届かず3番手、次にQ1で3位だったNo.23 MOTUL AUTECH Z、ロニー・クインタレッリが計測ラインを通過。すると1分45秒169と17号車を0.180秒上回ってトップに立った。このあと3台がタイムを記録するも上位に食い込めず、予選は終了。これでNo.23 MOTUL AUTECH Z(松田次生/ロニー・クインタレッリ)のポールポジションが確定。これは今季デビューのNissan Z GT500にとって初の、クインタレッリとNISSAN勢にとっても2019年第5戦富士以来の予選1位となった。2位にはNo.17 Astemo NSX-GT(塚越広大/松下信治)、3位にはNo.16 Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT(笹原右京/大湯都史樹)とNSX-GT勢が。4位にはNo.19 WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/阪口晴南)と、明日28日の決勝スターティンググリッドでは3車種が2列目までに並ぶことになった。
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