NISMOの監督を務める鈴木豊が、SUPER GT 第6戦 鈴鹿1000kmへの意気込みを語った「シーズンの折り返し地点となった第5戦富士で2位に上がり、ランキングでもトップと3ポイント差まで詰めることができました。開幕からクルマのパフォーマンス的には厳しい状態でしたが、そのなかでもチームとドライバーが非常に頑張ってくれて、結果を出してくれた」と鈴木豊は前半戦の戦いを振り返る。
「特に開幕からの3戦できちんとポイントを積み重ねてきたおかげで、ちょうどシーズン中間の時点でトップチームの背中が見えてきました。ですから前半3戦までの戦いがとても重要だったと感じています。正直に言うと、SUGOの前あたりまでは『鈴鹿まででなんとか追いつければ…』と思っていたところが、1戦早く追いつけました」「富士での表彰台獲得は、結果もそうですが内容的に良かった。次生の頑張りがかなり大きいですが、同等のハンディキャップを背負った38号車に競り勝ったという点で、チームとしては気持ちの支えになるようなレースでした」「さて、いよいよ鈴鹿1000㎞です。実はニスモは私が監督を務める前からも、監督になってからもGTでは鈴鹿1000㎞で優勝したことがありません。鈴鹿でのレース自体は勝ったことはあるのですが、1000㎞となると……。ここ数年は、シーズン前半にかなり大きなポイントを獲得し、比較的不利な状況で鈴鹿1000㎞に挑むことが多かったので難しかったということはあるものの、表彰台獲得は何度かありますが、勝ったことがないのです」「でも、今回もトップレベルのポイントなのでウェイトハンディも厳しい状況ではありますが、勝機はあると考えています。近年は、1000㎞と言えど、スプリントレースのようで、大きな差をつけて優勝するような戦いにはなっていないので、最後までミスなく、集中力を切らさずに行けるところが勝つのだろうと予測しています。今までのように、自分たちの思い描いたレースができれば結果はついてくると思うので、まずは自分たちのパフォーマンスをしっかり出すことに集中して、レースに挑みたいと思います」「夏の3連戦、最後の戦いです。最後の鈴鹿1000㎞でもあります。誰もが狙っているレースで何としてでも優勝できるよう頑張りますので、応援よろしくお願いします!!」