2017 AUTOBACS SUPER GT第8戦(最終戦)『MOTEGI GT GRAND FINAL』の決勝レースが11月12日(日)、栃木県のツインリンクもてぎ(1周4,801m×53周)で行われた。GT500クラスは、No.23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)が優勝。GT500クラスチャンピオンは2位となったNo.37 KeePer TOM'S LC500の平川亮/ニック・キャシディが獲得。彼らは共に23歳で、キャシディはGT500クラスの最年少王者となった。
GT300クラスは、No.65 LEON CVSTOS AMG(黒澤治樹/蒲生尚弥)が今季2勝目。3位のNo.4 グッドスマイル 初音ミク AMGの谷口信輝/片岡龍也組がGT300チャンピオンとなった。<チャンピオンコメント>GT500クラスNo.37 KeePer TOM’S LC500平川亮「チャンピオンを獲ったら大はしゃぎするかな、と思っていましたが、チェッカーを受けた瞬間にホッとして、今は正直言って言葉が上手く出てこない状況です。チームが一丸になってノーミスで良い仕事ができた結果がチャンピオンなので、皆に感謝したいです」ニック・キャシディ「平川さんが言ったように『ホッとした』その一言に尽きます。僕はGT500で2シーズン目ですが、チームはそんな僕を信頼してくれました。だからその信頼を裏切らないよう頑張ってきました。1年を通じて抑えるところは抑えて、攻めるところは攻める。今日はコンサバな展開になりましたが良いレースができました」GT300クラスNo.4 グッドスマイル初音ミクAMG谷口信輝「嬉しいというよりもホッとしたというのが正直なところ。ポイントリーダーでもてぎにやって来ましたが、実はまったく余裕などなかった。僕たちのチームは最善のケースを望む一方で、最悪な状況だけは避けるように戦ってきました。今日も厳しい方向になって、2014年にチャンピオン獲った時と同様に、苦労して3位を獲る作戦で、結果的にチャンピオンを獲ることができました」片岡龍也「嬉しいです。今日はポールから逃げる展開でしたが、GT500クラスのドライバーたちとちゃんとコミュニケーションができていて、とても走りやすい環境で上手く逃げることができました。開幕戦で勝って、さらに開発で苦労した結果がチャンピオンに繋がりました」<トップ3 ドライバーコメント>GT500クラス優勝:No.23 MOTUL AUTECH GT-R松田次生「昨日の予選ではポールで1ポイントを獲り、今日も優勝することができました。本当はチャンピオンを目指してもてぎに来ましたが、37号車が2位に入ったために2ポイント足らずにシリーズ2位に終わってしまいました。でも開幕戦ではレクサス勢が1~6位を独占し、タイムでも1秒以上の差があったのを、チームが一丸となって頑張って、タイヤとの合わせ込みが進んで、(この最終戦を)その集大成として1勝できたのだと思います。この流れを継続し、来年こそタイトルを獲り返したいと思います」 ロニー・クインタレッリ「スタートで後続のクルマと接触し、スピンするんじゃないかというくらい大きな衝撃があって『今日のレースは終わったな』と思いました。でもタイヤもパンクしていなくて、クルマのバランスは悪くなく、ちゃんと走れて良かったです。シーズン序盤の(厳しかった)パフォーマンスから考えれば、よくここまで巻き返せたな、と思います。(チャンピオンを獲れず)悔しい気持ちもありますが、まずは優勝して気持ちよくシーズンを終えることができました」2位:No.37 KeePer TOM'S LC500平川 亮「最初の数周でうまく2番手に上がれましたし、その後もニック(キャシディ)が10秒ぐらい離して戻ってきてくれたから本当に楽な展開になりました。おかげで僕は完走すればいいだけになっちゃったので、逆に集中できなくて、それが大変でした。でも自分だけのレースじゃないですし、いろんな人への感謝の気持ちとかを考えたら、(走り続けることは)僕しかできないことなのでやらなきゃなという気持ちで走り抜きました。運もあったと思いますが、本当にいろんな要素がうまくいって、タイトルを獲れる時にきっちり獲れましたし、何かひとつでも欠けたら獲れなかったものなのでいろんな人に感謝しています。LC500は本当に調子良くて最初の勢いのままいくと思ったら、そこからHondaや日産も盛り返してきて……でもやっぱり最後はレクサスの強さを見せられたと思います。ブリヂストンタイヤも良かったし、チームもいいクルマを用意してくれたので、みんなに感謝しています。僕自身ですか? ホッとしています。ニック・キャシディ「もう、素晴らしすぎ! もう、なんて言えばわかりません。今日、タイトルを獲ったことで、史上最年少のGT500クラスチャンピオンになったんです! 信じられません。サイコー! それに、このタイトルをTOM'Sと一緒に獲ったことがうれしい。僕が日本でレースをするチャンスをレクサスと共に与えてくれたチームであり、全日本F3選手権に続いて、このSUPER GTでもタイトルを彼らと共に手にすることができました。ほんともう最高です!ドライバー交代してからは平川の走りを見守っていたんですが、マージンもあったし安心して見ていました。平川の走りには何の心配もしてなかったです。だって彼の速さを信じているし、問題ないと思ってましたから。僕が走っているときは、まず良いペースで走って後続とのギャップを作ろうと思っていたんです。正直、タイトル争いに対しての心配はありましたから。とにかくリスクを冒さないよう心がけました。逆に(前を行く)NISMO(23号車)のことは気にかけていませんでした。なので、後とそれなりの差が着いたときは本当に安心しましたね。あとはペースをキープして走っていました。3位:No.38 ZENT CERUMO LC500立川祐路「今年最後のレースなので思いっ切りいきました」 昨日の予選結果が良くなくてグリッドが後ろだったので、今日は厳しい展開になってしまいましたけど、今年最後のレースなので思いっ切りいきました。その結果3位まで上がれたので、決勝に関してはまずまずだったんじゃないかなと思います。 今年1年を振り返ると、ウチのチームとしては落としたレースがいくつかあって、それが結局、最後に響いてしまいましたね。ランキング上位のクルマを見るとコンスタントに毎戦ポイントを獲っていて、僕たちはそこがうまくいかなかったかなと。いい時はいいんですけど、落としているレースもあるので、来年の目標は全戦優勝……あっ、違うか!(笑)。全戦ポイントをきっちり獲りつつ、勝てるところは勝ってコンスタントに戦いたいと思います。来年また頑張ります。 石浦宏明「まず、立川(祐路)さんがオープ...
全文を読む