スーパーフォーミュラ 最終戦の予選が10月27日(土)の鈴鹿サーキットで行われ、No.16山本尚貴(TEAM MUGEN)がポールポジションを獲得した。昨夜降った雨の影響で、セミウェットコンディションとなった朝のフリー走行を経て、午後0時35分からノックアウト予選が行われた。フリー走行後、一気に青空が広がった鈴鹿は、気温も上昇。気温21℃、路面温度25℃というコンディションの下、19台から14台に絞り込まれる20分間のQ1が始まる。
セッションが始まると、No.1石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING)を先頭に、No.2国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING)、山本尚貴、No.37ジェームス・ロシター(VANTELIN TEAM TOM’S)、No.15福住仁嶺(TEAM MUGEN)、No.36中嶋一貴(VANTELN TEAM TOM’S)、No.7トム・ディルマン(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS)、No.8大嶋和也(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS)、No.19関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)、No.20平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)、No.18小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG)、No.5野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)といった順でコースイン。朝のフリー走行がウェットタイヤもしくはユーズドのソフトタイヤでの走行となったため、全ドライバーともに、このセッションではミディアムのニュータイヤを2セット投入した。各車、コースに出ると、タイヤを2周温めて、最初のタイムアタックへ。最初にアタックに行くかと思われた石浦は、もう1周ウォームアップへ。続いてアタックに入った国本は、ここで1分39秒586をマーク。続いてアタックしていた山本は、国本を上回る1分38秒591を叩き出す。また中嶋一貴も国本を上回る1分39秒545をマークしてきた。ところが、ちょうどこの頃、セッションは赤旗によって中断されることに。これはアタックに入っていた野尻のクルマにエンジントラブルが発生し、オイルをシケインとピットロードに撒いてしまったため。漏れたオイルに引火し、野尻のクルマからは一時火災も発生した。コース上のオイル処理が終わり、セッションが再開されたのは、午後0時55分。残り時間、14分05秒ということで、多くのドライバーはユーズドタイヤでコースへ。また、次に赤旗が出ることを嫌い、ここで早くも2セット目のニュータイヤを投入したチームもあった。ユーズドタイヤを履いてアタックしたドライバーたちは、それを終えると一旦ピットイン。2セット目のニュータイヤを装着して、残り時間が6分となったあたりからコースへと向かった。残り1分となったあたりからは、各ドライバーが続々自己ベストを更新。1セット目でトップタイムをマークしていた山本は、自身のタイムをコンマ1秒縮める1分38秒477をマーク。チェッカー目前で、これに続く1分38秒575をNo.17塚越広大(REAL RACING)がマークしてくる。さらに、No.64ナレイン・カーティケヤン(TCS NAKAJIMA RACING)が3番手に滑り込み、ホンダエンジン勢がトップ3を独占する形に。これに、一貴、No.6松下信治(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、国本、可夢偉、No.3ニック・キャシディ(KONDO RACING)、福住、平川と続いた。一方、このQ1で敗退となってしまったのは、No.7トム・ディルマン(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS)、No.65伊沢拓也(TCS NAKAJIMA RACING)、関口、No.50千代勝正(B-Max Racing team)。さらに、車両火災が発生してしまった野尻が最下位となっている。10分余りのインターバルを経て、当初の予定より15分遅れで7分間のQ2が始まったのは、午後1時20分。ここでは14台から8台に絞り込まれる。ソフトのニュータイヤでいきなりアタックに行くということで、セッションが始まると各車ピットでタイヤを装着した状態でタイミングを待った。その中で、真っ先に動いたのは、No.6松下信治(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)。松下は、残り時間が5分20秒となったところで、コスに入った。これに続いて、山下、国本、平川、石浦、可夢偉、キャシディ、カーティケヤン、塚越、ロシター、一貴といった順でコースイン。そこから残り時間が3分20秒となったあたりまで待って、山本、福住、大嶋がコースへと向かった。この中で、国本や平川、塚越らはウォームアップを終えるとすぐにタイムアタックへ。これに対し、松下やキャシディ、山下らは2周タイヤを温めてからアタックに入っている。そして、セッションが残り1分を切ったあたりから、各ドライバーがタイムを刻んだ。最初にアタックした国本は1分38秒597をマークして、その時点でのトップに。だが、続いてアタックしていた平川、塚越、一貴が、トップタイムを次々に書き換えて行く。さらに、チェッカーが提示されると、山本が一貴のタイムをわずかに上回り、トップに躍り出た。この後にアタックしていたドライバーは、山本のタイムを上回ることができなかった。結果、山本はQ1に続いてトップでQ2を通過。一貴、塚越、山下、平川、可夢偉、キャシディ、カーティケヤンがこれに続く。一方、ここで敗退となってしまったのは、国本、松下、石浦、大嶋、福住、ロシターだった。さらに10分間のインターバルを経て、いよいよPPを決定づける7分間のQ3が始まったのは、午後1時37分。このセッションでも、各車ソフトのニュータイヤを装着してコースインのタイミングを待つ。その中で、残り時間が4分30秒となったところで、真っ先に動いたの2周目のアタックを計画していた山下。続いて残り4分というところで、同じく2周目アタックを予定する僚友のキャシディもコースイン。これに続いて、カーティケヤン、平川、可夢偉がコースへと向かった。さらに、残り時間が3分10秒となったところで山本がピットを後にし、これに塚越、一貴と続いている。そして、残り時間が1分を切ったあたりから、各車がアタックへ。まずは平川が1分38秒535でトップに立ったが、山本が1分37秒909と、これを大きく上回ってくる。その後にアタックしたドライバーは、このタイムには届かなかった。山本に続いたのは、2周目アタックを敢行した山下。山下にとっては、今季初のフロントロウ獲得となる。3番手には一貴が付け、今季自己最高グリッドを獲得した。以下、キャシディ、塚越、平川、可夢偉と続き、アタック中にミスがあったため、そこでビットに戻ったカーティケヤンが8番手。PPを奪った山本は、1ポイントを加算し、キャシディとのポイント差を4ポイントまで縮めた。2018年 スーパーフォーミュラ 最終戦 鈴鹿 予選 結果PosNoNameTeamBest Time 116山本尚貴TEAM MUGEN1分37秒909Q324山下健太KONDO RACING1分38秒193Q3336中嶋一貴VANTELIN TEAM TOM'S1分38秒300Q343ニックキャシディKONDO RACING1分38秒435Q3517塚越広大REAL RACING1...
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