スーパーアグリの名前が、2014年にフォーミュラEで復活する。鈴木亜久里を代表に2006年から2008年までF1に参戦したスーパーアグリが、2014年にフォーミュラEに参戦する10チームのひとつとして発表された。チームは、スーパーアグリ・フォーミュラE、もしくはSAFEとして呼ばれることになる。
鈴木亜久里は「今日はスーパーアグリチームにとって新しい一章が始まる日です。そして、我々のチームが日本を代表して初のフォーミュラEシリーズで戦えることを誇りに思っています」とコメント。「ドライバーとチームオーナーとしての40年以上の経験から、ゼロエミッション(二酸化炭素排出ゼロ)レースはモータースポーツ産業にとって革新的なコンセプトであり、フォーミュラEは将来に向けての大きな一歩だと考えています」「日本は今まで最先端の制度と技術のフロントランナーでした。今回このシリーズへの我々の参加が、EV技術の開発と促進を我々だけでなくグローバルな形で実現できると考えています」鈴木のチームには、かつてスーパーアグリF1チームのテクニカルディレクターとしてチームつくりに貢献したマーク・プレストンがチーム代表として加わる。マーク・プレストンは「フォーミュラEでレースに復帰することができるのは素晴らしいことです。コネクティビティ、共同消費、ドライブトレーンの電力での世界的傾向は、特にフォーミュラEレースが行われる都市において、モビリティの製品からサービスへの変換という我々の全体的なビジョンを後押ししています」と述べた。また、ピーター・マックールがテクニカルダイレクターに就任し、フェリー・スピカ―マンがコマーシャルディレクターとなる。「FIA フォーミュラEのプロジェクトが発表された際、我々はすぐにそれに惹きつけられ、いくつかのプランがスタートしました」とコメント。「今年序盤、我々はアレハンドロ・アガグと会い、我々のSAFEプロジェクトの意向と目的と彼に伝え、日本とアジアを代表するフォーミュラEチームのビジョンを示しました」「亜久里が、夏に加わり、最終的な部分が決まりました。今はFIAフォーミュラE選手権の初シーズンを楽しみにしています」スーパーアグリは、2008年途中に財政難でF1チームを解散。鈴木亜久里は、チーム・アグリとしてSUPER GTに参戦している。フォーミュラEは、電気自動車のシングルシーターで競われる新しいシリーズ。2014年9月に中国の北京で開幕し、世界中の様々な都市の中心部で10戦が行われる。 関連:フォーミュラEとは