F1とディズニーのコラボレーションが、11月に開催されるF1ラスベガスGPで正式にスタートする。エンターテインメントの象徴であるディズニーとF1が手を組むことで、スポーツとポップカルチャーを融合させた新たなファン体験を提供する狙いだ。両者は2026年シーズンから「Mickey & Friends」ブランドを通じた長期的なパートナーシップを発表しており、その第1弾としてラスベガスの街が舞台となる。
ミッキーがベラージオの噴水前で特別パフォーマンスF1とディズニーは、ラスベガスGP週末にさまざまな共同イベントを実施する。土曜夜の決勝前には、ディズニーランド・バンドがアメリカ国歌「星条旗」を演奏し、開幕を盛り上げる。また、ミッキーマウスがラスベガスのベラージオ噴水前で音楽と花火を融合させた「ワン・オブ・ア・カインド」パフォーマンスを披露することも決定。ミッキーとミニーマウスは地元コミュニティイベントにも参加し、さらに「Mickey & Friends」ブランドをテーマにした特別なピットレーンウォークも実施される予定で、一部のグランドスタンド観客が参加できる。F1とディズニーの共通テーマは“ストーリーテリングと創造性”ディズニー・コンシューマープロダクツ社長のタシア・フィリパトス氏は次のようにコメントしている。「ディズニーはストーリーテリング、クリエイティビティ、そしてつながりの力を象徴しています。これらの価値はF1ファンやパートナーの皆さんとも深く共鳴しています。スポーツ、ポップカルチャー、エンターテインメントを融合させ、ミッキー&フレンズとF1ファン双方に忘れられない体験を届けられることをとても嬉しく思います」F1最高商務責任者でラスベガスGPのCEOも務めるエミリー・プレイザー氏もこう語る。「ディズニーとのコラボレーションは、ストーリーテリングやイノベーション、そして記憶に残る瞬間を生み出すという共通の情熱に基づいています。2026年に予定されている“Disney’s Mickey & Friends × Formula 1”の正式ローンチに向け、今回の“Fuel the Magic”プログラムは、あらゆる世代のファンに創造性と魔法の詰まった週末を届けるでしょう」2025年F1ラスベガスGPは11月20〜22日に開催ラスベガスGPは11月20〜22日にかけて開催され、コースは有名なラスベガス・ストリップを含む市街地を走行する。昨年のレースではジョージ・ラッセルが優勝し、ルイス・ハミルトンとカルロス・サインツが表彰台に上がった。分析:F1が狙う“ブランドの拡張”と“次世代ファン層”F1とディズニーの提携は、スポーツを超えた文化的展開の象徴だ。ディズニーの「ストーリーテリング」とF1の「テクノロジーとスピード」を掛け合わせることで、これまでF1に関心の薄かったファミリー層や若年層へのリーチ拡大を狙っている。また、「Fuel the Magic」というテーマには、2026年以降のグローバル展開に向けて“F1をひとつの物語体験として浸透させる”という意図が込められている。ラスベガスというエンタメの聖地を舞台に、ミッキーとF1が共演する光景は、スポーツマーケティングの新しい方向性を示す出来事になるだろう。
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