グレンモーレンジィ(Glenmorangie)が、F1の「公式ウイスキー(Official Whisky of Formula 1)」に任命された。発表にはハリウッド俳優ハリソン・フォードも登場し、今週末のF1イギリスGPを前に話題を集めている。今回の提携は、グレンモーレンジィの親会社LVMHとF1との10年契約の一環として締結されたもので、伝統と革新を重んじる両者の「クラフトへのこだわり」が結びついたかたちだ。
ハリソン・フォードは、スコットランドを舞台にしたグレンモーレンジィのユーモラスなブランドキャンペーン「Once Upon a Time in Scotland(ワンス・アポン・ア・タイム・イン・スコットランド)」に本人役で出演。その中でウイスキーの魅力を軽妙に語っており、新たなF1とのコラボレーションについても「ナイス(Nice)」とひと言、独特の洒落っ気を交えて祝福した。F1初開催の地であり、今年75周年を迎えるシルバーストンでは、ウイスキーカクテルの提供や、同キャンペーンでフォードが乗った「イーグル・スピードスター・ジャガーEタイプ」の展示など、特別なグレンモーレンジィ体験が予定されている。F1のチーフ・コマーシャル・オフィサーを務めるエミリー・プレイザーは、次のようにコメントした。「LVMHとの10年契約の一環として、モエ・ヘネシー・メゾンのひとつであるグレンモーレンジィをF1の公式ウイスキーとして迎えられることを嬉しく思います。私たちは長年にわたり自らのクラフトを磨いてきたという共通点があり、時間をかけて完成度を追求するという姿勢を共有しています。伝統への敬意という意味でも、我々の最初のレース開催地であるシルバーストンでの発表は非常に意義深いものです。ここから世界中にこのパートナーシップを広げていきます」グレンモーレンジィのプレジデント兼CEO、キャスパー・マクレーもこう続けた。「F1というモータースポーツの頂点との提携をスタートできることを非常に誇りに思います。我々はF1と同様に、誇りある伝統を背景に、卓越性を追求し続けてきました。F1の75周年という節目の年に、想像力あふれるウイスキー体験を通じて、世界中のファンにインスピレーションと興奮を届けていきたいと考えています」