F1チームにさらなる財政難が訪れるかもしれない。EUがスポーツにおけるアルコールのスポンサーシップの禁止を検討していると報じられている。フェラーリは、表には出していないながらも今でもマールボロを有するタバコ企業フィリップ・モリの支援を受けているが、数年前にF1はタバコ業界からの巨額の資金を失った。
「スポンサーシップは非常に重要だ。F1にスポンサーを招くことが不可欠だ」とフェラーリのチーム代表マルコ・マティアッチは語っている。タバコ企業からの資金を失った後、F1界ではアルコール飲料のブランドが広まっている。 マクラーレンは今週末のF1モナコGPでジョニー・ウォーカーのロゴを掲載し、フォース・インディアを率いるのはインドのドリンク業界の大物であるビジェイ・マリヤ。そして、ウィリアムズはマルティーニとタイトルスポンサー契約を結び、かつて象徴的だったマルティーニ・ブランドをF1に取り戻した。 ウィリアムズの副チーム代表を務めるクレア・ウィリアムズは「スポンサーを探し出すのはますます難しくなっています。ウィリアムズを存続させていくために、私たちは新しいスポンサーを獲得しようと努力を継続しています」と述べた。新たな報道によれば、その試みはさらに難しくなるかもしれない。EUのある関係者は「これはタバコのスポンサーシップで起こったことの鏡像だ」と The Times に述べた。「各政府は急速に健康に関する法律の導入に動いており、アルコールのスポンサーシップは明らかにターゲットになる。数年前にタバコに起こったことが、アルコールにも起こるだろう」