FIA会長のジャン・トッドは、F1からアルコールスポンサーを禁止することは“不可能”だと述べ、その考えがないことを明らかにした。 先週、ユーロケアとして知られる欧州アルコールポリシーアライアンスは、世界で5億人に上るF1の視聴者が5秒に1度、ブランドを目にするとの報告があるとして、FIAにアルコールスポンサーの取り締まりを求めた。
ユーロケアが特に標的としたのは、2014年のモナコGPだった。 ユーロケアは、ジャン・トッドに対し、アルコールスポンサーに反対する姿勢を打ち出すように求めたが、この問題はFIAの管轄ではないとジャン・トッドは退けた。ジャン・トッドは、交通安全を推進する“アクション・フォー・ロードセーフティ”キャンペーンの主導者だ。 「アルコール広告の利用はFIAとは無関係のものだ」とジャン・トッドは、ドイツのライプツィヒで開催された国際輸送フォーラムで述べた。「それは各開催国と関係している。私は飲酒運転には断固反対であり、その撲滅を提唱しているが、それには各国が自分の仕事をしなければならない」 「アルコールを禁止することはできない。それは不可能だ。だが、飲酒後に運転をしないように人々を教育することはできる。それは非常に重要なトピックだとわかっており、活動に力を入れて取り組んでいる」 現在、アルコールスポンサーを持つチームは、ウィリアムズ(マルティーニ)、フォース・インディア(スミノフ、キングフィッシャー)とマクラーレン(ジョニーウォーカー)の3チームとなっている。関連:F1:アルコールのスポンサー禁止を求められる - 2014年11月14日
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