マクラーレンのカルロス・サインツとハースのロマン・グロージャンは、F1スペインGPの最終プラクティスに先立って新品のパワーユニットを投入した。カルロス・サインツは、先週末のF1 70周年記念GPで冷却問題に悩まされ、F1スペインGPに先立ってシャシーを含めた多くのパーツを交換。だが、バルセロナでもその症状は改善されず、“試すものが尽きている”と認めていた。
次のステップはパワーユニットの交換だった。マクラーレンは土曜日の朝にカルロス・サインツの内燃エンジン(ICE)、ターボチャージャー、MGU-H、MGU-Kを交換。これらはすべて2基目となっており、ペナルティは科せられない。一方、ロマン・グロージャンはFP2の最後にエンジンに問題が発生。ハースF1は、2回のカーフィーのジョーカーの1回を使ってICE,ターボチャージャー、MGU-H、コントロールエレクトロニクスを交換した。グロージャンも交換は初めてのため、ペナルティは科せられない。今週末は、アルファタウリ・ホンダが2台に2基目のパワーユニット、そして、レッドブル・ホンダのアレクサンダー・アルボンが3基目のターボチャージャーとMGU-Hを投入している。2020年の規則では、チャンピオンシップのレース数が14戦以下の場合、各ドライバーはエンジン(ICE)、MGU-H、MGU-K、ターボチャージャー、エネルギーストア、コントロールエレクトロニクスはすべて2基までに制限されている。現時点では13戦までしか発表されていないが、15戦以上になることはほぼ確実だと考えられており、FIA(国際自動車連盟)はそれを見越してエンジン(ICE)、MGU-H、MGU-K、ターボチャージャーは3基まで、コントロールエレクトロニクスとエネルギーストアは2基までという制限が適用される。
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