2024年F1 シンガポールGP決勝で各ドライバーが使用可能な持ちタイヤ数と予想されるタイヤ戦略を公式タイヤサプライヤーのピレリが発表した。ピレリは、シンガポール市街地コースにC3(ハード)、C4(ミディアム)、C5(ソフト)というレンジで最も柔らかいコンパウンドをノミネートしている。決勝がドライな場合、2種類のコンパンドを使うことが義務付けられる。
決勝では1ストップが主流になると考えられている。最速の戦略はミディアム-ハードだが、ソフトタイヤが予選専用タイヤでなることが明らかになっており、ソフト-ハードの選択肢もあるとしている。ミッドフィールドのドライバーは、ハードタイヤからスタートするリバースストラテジーで逆転を狙う可能性があり、セーフティカーやタイヤの持ち次第で後半のスティントを柔軟に選択することになるだろう。マリオ・イゾラ(ピレリ モータースポーツ ディレクター)「3回目のフリープラクティスセッションから始まった今日は、非常に興味深い一日だった。昨夜は長時間にわたって激しい雨が降ったにもかかわらず、トラックのグリップは失われず、60分間、状況は改善し続けた。一方、予選時間帯は状況が異なり、トラックの進化は非常に低かった。そのため、ノリスがFP3で記録した最速タイム1分29秒646を、彼自身が12500分の1秒差で更新した理由も説明できる。シンガポールは空気が非常に湿っていることを念頭に置く必要がある。また、2つのF1セッションの間にはトラック上での活動がなかったことも、トラックの路面状態に影響を与えた可能性がある」「明日のレースを考えると、タイヤ交換のためのピットストップには約28秒かかるので、1ストップが必然的な選択となる。最初の分析では、紙面上ではミディアム・ハードのシナリオが最速ルートであり、ピットストップのタイミングは21周目から27周目にかけてとなる。最初のスティントではソフトタイヤが有力な選択肢であることが証明されており、14周目から19周目の間にハードタイヤに交換するピットストップを行う。ミッドフィールドからフロントグリッドでスタートするドライバーは、可能な限り最長の最初のスティントを走るためにハードタイヤでスタートし、37周目から43周目の間に理想的なピットストップを行うことも検討できる」「とはいえ、このタイプのトラックでは、特に昨年ここでそうだったように、ドライバーやチームがレースペースを戦術的に調整しているのをよく目にする。 中断や天候も考慮すべき未知の要素だが、それらについては、訪れるチャンスを最大限に活かす準備をしておく以外にできることはほとんどない」
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