F1シンガポールGPでスチュワードを務めたデレック・ワーウィックは、レース後に“タクシー乗車”をしたマーク・ウェバーとフェルナンド・アロソへの戒告処分は当然だと考えており、「興ざめ」だとの批判をはねつけた。マーク・ウェバーは、戒告処分が累積が3回になったため、次戦のF1韓国GPで10グリッド降格ペナルティを受けることになり、処罰に激怒したとされている。
だが、デレック・ワーウィックは、マーク・ウェバーがフェルナンド・アロンソのマシンに乗せてもらうためトラックを横切ったのは「危険な状況」であり、明らかに規約違反だと反論した。ブリティッシュ・レーシング・ドライバー・クラブ(BRDC)の会長も務めるデレック・ワーウィックは「安全衛生に必死になっているのではない」とコメント「ドライバーが怪我をしたかもしれなかった。興ざめだとは見られたくない。F1を面白いものにしたいし、スペクタクルにしたい」「私はMotoGPの大ファンであり、F1でもMotoGPでしているようなことがドライバーができるようになってほしい」「F1は様々な点で少し無害になってしまった。だが、ドライバーを危険にさらすわけにはいかない。安全な方法でなされたのであれば、違う見方をしたかもしれない。だが、あれは潜在的に非常に危険だった。コーナーの途中でマシンを止めることはできない」デレック・ワーウィックは、ファンが非常に苛立っている理由は、マーク・ウェバーがトラックに走り出たところや、ルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグが、停止したフェルナンド・アロンソのフェラーリを避けるため、急ハンドルを切ったところを見なかったからだと感じている。レース後、ルイス・ハミルトンは、自分の進路に停車しているフェラーリを見て「本当にショックを受けた」と述べ、衝突を避けようとしてマーク・ウェバーを轢く可能性があったと述べた。またデレック・ワーウィックは、スチュワードは、ペナルティの選択に関してはある程度制限されていると指摘。ドライバー自身が、今シーズン初めにこのような場合は罰金よりも戒告を選んだとされている。またFIAも、このような状況で他のドライバーを拾うために停止しないようにドライバーにアドバイスをしている可能性が高い。関連:マーク・ウェバー、“タクシー”による戒告累積で10グリッド降格処分